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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  窪美澄さんの新刊
  『ははのれんあい』を紹介します。
  この作品は
  窪美澄さん初の新聞小説だったそうです。
  新聞には
  必ず新聞小説が載っていますが
  大手の新聞だと独自の連載で
  中小の新聞だと
  共同配信のような連載方法をとっているようです。
  窪美澄さんの小説が
  新聞で読めるなんて
  なんかおしゃれっぽいな。
  こういう若い作家が
  どんどん新聞小説を書くと
  楽しくなります。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  家族は変化する                   

 「神戸新聞」他数紙で2018年7月から翌年9月にわたって連載された窪美澄さん初の新聞小説となった作品。
 タイトルは『ははのれんあい』となっているが、恋愛小説というより家族小説といった方がいい。実際に家族の話を書いて欲しいという要請があったそうで、それならと窪さんが選んだのが、家族が崩れていく姿とそのあとのシングルマザーの話である。

 物語の舞台は、街にある工場には外国から働きに来ている人も多くいる、ある地方の小さな街。そこで、家族で営む縫製工場の一人息子の智久と結婚した由紀子の妊娠から物語は始まる。
 つまり、最初は智久と由紀子、そして生まれてきた智晴の「家族」の物語として始まる。
 そんな小さな「家族」はやがて縫製業の不振で厳しい生活を強いられることになる。
 由紀子は生まれたばかりの智晴を保育園に預けて、駅の売店で働き始める。夫の智久は慣れないタクシー運転手となる。
 幼い智晴の突然の病気など由紀子の負担は大きいが、それでもこの「家族」はなんとかやっていく。そんな時に由紀子の二度目の妊娠。しかも、今度は双子の出産。
 由紀子の負担はさらに増える。智久も手伝ってくれているが、いつの間にか夫婦の間にはゆがみが生まれていく。
 そして、智久の浮気。二人は別々の道を選択する。
 ここまでが第一部で、第二部は離婚後の半分ずつになった「家族」の物語となる。

 「家族」とは変化するもの。ひっついたり別れたり、それは誰も同じはずなのに、何故か「家族」とはこうでないといけないという思い込みが生まれたりする。
 窪さんのこの家族小説はそういう地平から遠いところにあるように感じた。
  
(2021/03/30 投稿)

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