04/04/2021 ぼくのくれよん(長 新太):書評「あの頃遊んだクレヨンどうしただろう」

今日は
二十四節気のひとつ、清明。
万物が溌剌とする意味だとか。
清明や街道の松高く立つ 桂 信子
私の住んでいるあたりでは
今週8日に小学校の入学式があるそうです。
まさに溌剌、
ピカピカの一年生の誕生です。
コロナ禍で
入学式も人数制限とかあったり
様がわりしているようですが
それでも子供たちの笑顔に変わりはありません。
今週あたりは
学校で使うものに名前をいれたりするのでしょうか。
そこで
今日は長新太さんの
『ぼくのくれよん』という絵本を紹介します。
クレヨン一本一本に名前を書いたように
思います。
じゃあ、読もう。

クレヨンというのは、「石鹸・蝋・脂肪などに各種の顔料をまぜて棒状に造る」と「広辞苑」に出ている。「学童などが用いる図画用の絵具」ともあるように、ほとんどの子どもが使ったのではないだろうか。
色鉛筆と違って、削らなくてよくて、描いていく感触も柔らかいのがいい。
漫画の「クレヨンしんちゃん」とか児童書専門店の「クレヨンハウス」とか、やはり子供と関係して馴染み深い。
そのクレヨンを題材にして、「ナンセンスの神様」という異名のある絵本作家の長新太さんが描いた作品が、この絵本です。
一本のくれよん(絵本の表記がひらがななので、以下ひらがなで)がまず出てきます。
大きな丸太のように、とても大きいのです。
どうしてかというと、ぞうさんのくれよんだからです。
ぞうさんが青いくれよんで大きな丸を描くと、まるで池みたいにみえます。
まちがってカエルが跳び込んだりします。
赤いくれよんで描くと、火事みたいに見えます。
動物たちがあわてて逃げ出します。
黄色のくれよんで、大きなバナナを描きましたが、もちろん食べられません。
ぞうさんの大きなくれよんは、人騒がせなくれよんです。
ページを開くと、子供たちの歓声と笑い声が弾きでるような作品です。
(2021/04/04 投稿)

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