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プレゼント 書評こぼれ話

  装丁家の平野甲賀さんが亡くなったことを
  しばらく知らずにいました。
  調べると先月の3月22日に亡くなられていました。
  平野甲賀さんの名前は知らなくても
  晶文社のこの犀のロゴは見たことはある人も多いと思います。

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  あるいは、
  独特の「描き文字」。
  多くの訃報記事に出ていた沢木耕太郎さんの『深夜特急』の表紙は
  以下のようなもの。

  

  きっとこの「描き文字」で書かれた
  表紙はたくさん見ていると思います。
  あまりにも独特なので
  この「描き文字」だけは
  平野甲賀さんのものだとわかります。
  今日はその追悼で
  平野甲賀さんの『〘装丁〙術 好きな本のかたち』を
  紹介します。

  平野甲賀さん
  たくさんの装丁、ありがとうございました。

  ご冥福をお祈りします


  

sai.wingpen  追悼・平野甲賀さん - 装丁で本を手にすることもある                   

 装丁家の平野甲賀さんが2021年3月22日に、82歳で亡くなった。
 訃報記事の多くで、沢木耕太郎さんの『深夜特急』の題字を代表作にあげていて、確かにあの本の平野さんの「描き文字」はインパクトが強く、沢木さんの作品を一層印象深いものにしていたと思う。
 平野さんの「描き文字」は、本の表紙を見ただけで、これは平野さんの手によるものということがわかるもので、おそらく本好きの人にとっては平野さんの名前は知らなくてもきっと何冊かは平野さん装丁の本を手にしたことがあるだろう。

 そして、何よりも晶文社の犀のロゴマーク。
 あれは平野さんの作品で、武蔵野美術学校を卒業後、高島屋や京王百貨店の宣伝部を経てフリーとなった平野さんが1964年以降晶文社の本のほぼすべての装丁にかかわったという。
 そんな平野さんが1986年7月に晶文社から出したのがこの本。
 晶文社から刊行した「小野二郎著作集」の装丁に携わる過程を綴りながら、自身のこと、装丁のこと、仲間たちのことなど語った一冊になっている。

 この中で平野さんは装丁が本と読者をつなぐのではなく、本と読者をつなぐのはその本の中身で「装丁は、ちょっとしたサービス」と書いている。
 先の沢木さんの『深夜特急』の本を手にすると、決して「ちょっとしたサービス」とも思えないが。
 また、平野さんは「仕事の完成度はできるだけ高いものにしたいけれど、完結してしまうのはいや」とも書いている。
 平野さん特有の「描き文字」こそ常に終りのない作品だったように思う。
  
(2021/04/07 投稿)

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