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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  木村元彦さんの
  『13坪の本屋の奇跡』という本を
  紹介します。
  副題は
  「「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年」と
  なっているように
  大阪中央区にある本屋さん隆祥館書店の物語です。
  写真で見ると
  街のどこかで見かける小さな本屋さんです。
  しかし、この小さな本屋さんが
  多くの出版関係者や本好きの人たちの
  注目を浴びているというから
  まさに「奇跡」。
  こんな本屋さんいいな。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  こんな本屋さんいいな                   

 本を読むきっかけはさまざまだ。
 大阪にあるわずか13坪の本屋の姿を描いたこの本を読むきっかけは、2021年3月27日の朝日新聞土曜日の別刷り「be」の「フロントランナー」で取り上げられていた記事を読んだからだ。
 隆祥館書店店主二村知子さん。61歳。
 記事の見出しに「心を渡し、支える最強の本屋」とある。
 二村さんは元シンクロナイズドスイミングの日本代表選手。泣き虫であったという彼女はその当時の井村雅代コーチに厳しい教えを受ける。
 やがて、父の経営する街の小さな本屋の店主になる。
 なんといっても、父である二村善明さんの本屋としての心意気がいい。
 「本を読むことで地域の人たちのリテラシーが高まる、本を読んでもらいたい」というのが創業以来の志だという。
 知子さんもその志をしっかり受け継いでいる。

 この本では町の書店が抱える経営上の問題点であるランク配本(これによって小さな書店には話題本が入ってこないこともある)、見計らい配本(取次から一方的に送られてくるとか)、同日入帳問題といった、善明さんや知子さんが取り組んできたことも記されているが、何よりも知子さんたちが本屋さんに来るお客さんに本だけでなく作者などとの集いを開く姿勢など興味をひく。
 「なにかお探しですか」、知子さんがかける一声が本を読むきっかけになることもある。

 本書ではすでに300回を超えたという作者との集いから、井村雅代さんや鎌田實さんなど4名の方の回の講演会の様子も収録されている。
  
(2021/04/16 投稿)

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