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プレゼント 書評こぼれ話

  佐野洋子さんといえば
  『100万回生きたねこ』で知られる
  絵本作家として有名ですが、
  私はエッセイストとしての
  佐野洋子さんが好きです。
  2010年に亡くなったのに
  こうしてまた新しい本が出たので
  うれしくなります。
  題して
  『佐野洋子 とっておき作品集』。
  まさに佐野洋子さん自身が
  「100万回生きた」人になるかもしれません。
  いやいや
  読者そのものが
  「100万回生きた」読者なのです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  佐野洋子さんの「埋蔵金」                   

 佐野洋子さんは幸せな作家だ。
 亡くなったのが2010年秋だからもう10年以上前のことになるのだが、こうして新しい本が編集されて出版されるのだから。
 それは書き手である佐野洋子さん以上に、佐野さんのファンである読者が幸せなのだろう。
 この本を担当した編集者が書いているように、まさに「埋蔵金」を見つけた気分だ。

 この本には新たに「発見された」佐野さんの単行本未収録の作品が収められている。
 童話、ショート・ストーリー、エッセイ、お芝居の脚本、元のご主人谷川俊太郎さんのことなど、それは幅広い。
 しかも、初出がわからないものも多い。
 編集者の弁によれば、「雑誌の切り抜きや生原稿から選んだ」とあるが、「埋蔵金」を探す探検隊の気分だったかもしれない。

 佐野さんの文章は、なんといってもエッセイがいい。
 この本に収録されている「ぞーっとする」というエッセイで、エッセイを書き始めた頃のことが綴られている
 そこには「初めてエッセイをたのまれた時は、大人になったような気がした」とある。
 絵本作家として「ひらがな」を書いていた佐野さんが感じた思いだ。
 佐野さんのエッセイのいいところは、ちらっと顔を出すそんな大人の部分の良さかもしれない。

 もしかしたらまだまだ佐野さんの「埋蔵金」は出てくるかもしれない。
 佐野さんなら「もういいじゃない」というのか、それとも「ふふふ」と笑うだけなのか。
  
(2021/04/22 投稿)

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