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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  二十四節気のひとつ、立夏
  暦の上では
  今日から夏。
  「歳時記」も「夏の部」に変わります。

    街角のいま静かなる立夏かな      千葉 皓史

  まるでコロナ禍の今を詠んだような感じがしますが
  もちろんそうではありません。
  でも、いい句は
  どんな時代も映し出してきます。
  そして、
  今日はこどもの日

    子供の日小さくなりし靴いくつ      林 翔

  そこで今日は
  こどもの日にぴったりの絵本を
  紹介します。
  湯本香樹実さん文、
  はたこうしろうさん絵の
  『あなたがおとなになったとき』。
  大型連休も今日が最後。
  いい一日をお過ごしください。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  そのことばの先にあるもの                   

 この絵本の作者湯本香樹実(ゆもとかずみ)さんといえば、1992年に発表された『夏の庭 The Friends』を読んだ人が多いかもしれない。
 あるいは、映画化された『岸辺の旅』を思い出す人もいるだろう。
 どちらかといえば寡作の書き手だが、湯本さんの作品が好きという読者も多いのではないだろうか。

 そんな湯本さんが児童というよりかもう少し上の少年少女向けに書いたのが、この作品。
 絵本の判型をしているので、中学生や高校生となるとなかなか手にしにくいかもしれないが、読めば何ほどか心に残るものがあるだろう。
 「あなたがおとなになったとき/どんな歌がすきだろう」
 「あなたがおとなになったとき/空はおなじ青さだろうか」
 このように、「あなたがおとなになったとき」がリフレインされていく。
 この言葉のあとにつづく問いかけの、あなたの心に響くものがきっとあるだろう。
 もうすっかりおとなの私の場合は、「あなたがおとなになったとき/いちばん手にとりやすいところにあるのは/なんの本だろう」だった。

 そんな忘れかけているものを、それは子どもであっても少年であってもおとなであっても同じだろう、この言葉が思い出させてくれるはずだ。
 そして、この絵本に登場する少女と少年のように、いつしか大きな塀を乗り越えて新しい世界に旅だしていくのだろう。
 おとなになるために。

 はたこうしろうさんの絵が湯本さんの文をまるで映画のように仕上げてみせた、そんな絵本になった。
  
(2021/05/05 投稿)

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