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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は母の日

    母の日のきれいに畳む包装紙     須賀 一恵

  そんな日に
  ぴったりの絵本を紹介できるなんて
  とてもうれしい。
  桜木紫乃さんが初めて書いた絵本
  『いつかあなたをわすれても』。
  母の日に
  お母さんにプレゼントするのも
  すてきでしょうね。
  こういう絵本を読むと、
  もし絵本ということで
  大人の人たちが読まないとしたら
  なんてもったいないことでしょう。
  ぜひ、母の日に
  子どもたちと一緒に
  あるいは自分の母と一緒に
  読んでみたらどうでしょう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  わたしたちのたいせつなじゅんばん                   

 桜木紫乃さんの初めての絵本は、とても考えさせられる女性の、家族の絵本でした。
 この絵本に寄せた桜木紫乃さんのメッセージをネットで読むことができます。
 そこには母から自分の名前を忘れられた自身の経験が書かれ、そのあとに「この先、どんどんわたしを忘れてゆく母のことを考えながら、「家族じまい」という小説を書きました。絵本「いつか あなたを わすれても」は、小説からは漏れた、孫の視点で書いてみました。」と綴られていました。

 この絵本に登場するのは、幼い私、そしてママとママの名前を忘れたおばあちゃんの「さとちゃん」。
 認知症の「さとちゃん」はママの名前だけでなく、これまでのことをゆっくり忘れていこうとしています。
 ママはそのことを悲しむのではなく、しっかり受けとめています。
 そんな「さとちゃん」がいたから、私とママは「女の子と女の人のちがい」や「初めてのキス」のことなど、少し大人の会話ができるようになります。
 それは母から娘に手渡す大切な時間。

 初めての絵本作りに桜木紫乃さんは、「不要な言葉を取り払ってゆく作業」と綴っています。
 いつも書く物語の文体ではなく、言葉を絞ってしぼってできた絵本だからこそ、伝わる思いというのがあります。
 桜木さんのそんな思いが、オザワミカさんの絵にもよく伝わっていて、ここでも「不要な」ものが取り払われています。

 「いつか わすれてしまうじかんを/たいせつにすごす」、心の奥にジンをくる言葉です。
  
(2021/05/09 投稿)

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