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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  新潮社の編集人として
  その名を轟かせた
  斎藤十一の評伝
  『鬼才 伝説の編集人斎藤十一』という本を
  紹介します。
  書いたのは、森功さん。
  斎藤十一という人の評伝ではありますが
  彼が発掘し育てた作家たちの姿も
  面白く描かれています。
  特に山崎豊子とのエピソードは面白い。
  超一流の作家たちが
  まるで斎藤十一の魔術のかかったかのよう。
  そんな彼らが名作を生み出すのだから
  編集人として
  これ以上の人はいなかったのだろう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  こんな人はなかなか出てこないだろう                   

 「広辞苑」によれば、「鬼才」というのは「人間のものとは思われないほどすぐれた才能。また、その才能を持った人」とある。
 同じ「きさい」でも「奇才」は「世にも珍しいすぐれた才能。また、その才能を持った人」で、出版界で「伝説の編集者」と呼ばれたほどの人の場合は、やはり「鬼才」が似合うような気がする。
 ただし、編集者であるから黒子に徹したという点では、本好きな人でもない限りなかなかその名前は知らないのではないかしらん。

 斎藤十一(じゅういち、と読む)。1914年に生まれ、2000年に亡くなった「伝説の編集者」は、新潮社という文芸に強い出版社の文芸編集者として戦後の新潮社を築き、その後「芸術新潮」や「週刊新潮」を創刊し、雑誌ジャーナリズムを作ったといわれる。
 創刊当時「週刊新潮」の表紙は画家の谷内六郎で、それを採用したのも斎藤である。
 さらに斎藤は写真週刊誌「フォーカス」を創刊したことでも知られている。
 その際には「人殺しの面を見たくないのか」と言ったという伝説まである。
 かつて「週刊新潮」の編集部にいたこの本の著者森功だが、「評伝」というにはあまりにも斎藤の実態は描かれていない。
 むしろ出版界における編集者たちの姿を描いたノンフィクションという方がいいかもしれない。
 それほどに斎藤十一は「伝説」というベールに包まれた存在だったともいえる。

 編集者としても面白味をいかんなく表出せしめたからこそ、斎藤十一は「鬼才」なのかもしれない。
  
(2021/05/20 投稿)

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