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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  藤澤志穂子さんの
  『釣りキチ三平の夢 矢口高雄外伝』を
  紹介します。
  表紙の漫画は
  もちろん『釣りキチ三平』。
  この絵を見てるだけで
  ワクワクしてきます。
  それにしても魚鱗ひとつひとつが
  きらめいているかのようです。
  矢口高雄さんは
  コロナ禍が始まった頃
  こんなメッセージを残しています。

    ガマンだ ガマン
    ここ一番が踏ん張りどころ
    暗い闇夜も必ず明ける

  まさに最後のメッセージとなりました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  漫画家矢口高雄さんの最後のメッセージ                   

 「釣りキチ三平」や「マタギ」、「おらが村」などで多くのファンを持つ漫画家矢口高雄さんが81歳で亡くなったのは2020年11月20日のことでした。
 その矢口さんの「外伝」とつけられたこの本が出版されたのは翌月12月のことです。
 矢口さんが亡くなるとは著者の藤澤志穂子さんは思いもしなかったでしょう。
 ただ出版が大詰めになる頃は矢口さんの体調は思わしくなかったそうですから、矢口さんの生前に読んでもらえなかったことを藤澤さんはどんなに悔しかったことかと思います。
 なので、この本の「あとがき」は「追悼にかえて」という文章になっています。

 藤澤さんは東京出身の大手新聞社の経済記者でした。
 取り立てて矢口漫画のファンではなかった彼女が何故矢口さんの本を書くようになったか。
 きっかけは藤澤さんが新聞社の異動で秋田支局に赴任いたことでした。
 そこで、矢口さんが故郷の横手市増田にある「まんが美術館」に尽力されていることを知ります。
 矢口さんはかつて漫画が「悪書」として迫害されていた時代のことを知っています。
 漫画は未来に残すべき遺産になる運動をすることで、「悪書」とする時代が二度と来ないようにしたい。それが漫画に対する恩返しだという思いです。
 そして、矢口さんが描く漫画が自然の良さ厳しさを教えるものであること、などが藤澤さんが地方で暮らすことで得た知恵になっていきます。

 この本は矢口さんの評伝ではありませんが、矢口さんとの30回以上に及ぶインタビューで生まれたものです。
 まさに矢口高雄さんの、最後のメッセージといえる一冊です。
  
(2021/05/26 投稿)

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