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プレゼント 書評こぼれ話

  NHKの「連続テレビ小説」、通称「朝ドラ」の
  第104作となる「おかえりモネ」が始まって
  2週間が過ぎました。
  早くもかなりはまっています。
  今回は脚本家安達奈緒子さんのオリジナルということで
  モデルはいないようです。
  清原果耶さん演じる主人公が気象予報士を目指す話だということで
  今日は
  かつて人気の気象キャスターだった倉嶋厚さんの
  『日本の空をみつめて 気象予報と人生』という本を
  紹介します。
  「おかえりモネ」の最初に出てきた
  「彩雲」のことも書かれています。

    高積雲などの縁で日光の回折によってできる彩雲

  さて、これから半年、
  どんな天気が待っているでしょう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  お天気キャスターの先達者                   

 テレビの天気予報を見ていると、実に多くの気象予報士がいる。
 しかもそれぞれに個性があり、最近は女性の予報士も多い。
 この本の著者倉嶋厚さんはおそらく気象キャスターとしての先達者だと思う。
 大正13年(1924年)に長野県に生まれた倉嶋さんは戦時中に気象の学校で学んで気象庁に入庁。鹿児島気象台長を最後に1984年に気象庁を定年退職し、その後NHKの気象キャスターとなり、その穏やかな風貌と優しい語り口で人気を得る。
 また気象エッセイストとしても、多くの本を出版している。
 この本はそんな倉嶋さんが85歳の時に刊行されたもので、「まえがき」に「「日本の空」に「一生の恋」をしてしまった一介の気象予報技術者の、たぶん「最後の著書」」と自身書かれている。
 倉嶋さんは2017年、93歳で亡くなられている。

 日本の空に恋をした倉嶋さんだが、若い頃は特に「お天気」が好きだったわけではないと、この本の中の青春期を綴った「青春の道標」という文章の中に書いている。
 学校案内の本をめくっていて、ここがよさそうと選んだのが気象技術官養成所だったというから、人の人生とは不思議なものだ。
 この本には倉嶋さんの青春回顧録だけでなく、72歳から84歳までに書いた気象エッセイも収められている。
 それらを読むと、文章のあちこちに俳句が忍ばされている。自身も俳句を詠むことがあった倉嶋さんは俳句の引用についてこう書いている。
 「字数制限が厳しい短文のコラムで、季節や人生について読者の共感を得るには、それが一番」だと。
 倉嶋さんが文章の達人でもあった。
  
(2021/06/01 投稿)

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