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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  第74回直木賞受賞作
  佐木隆三さんの『復讐するは我にあり』を
  紹介します。
  もちろんこの作品のことは知っていましたが
  先日読んだ佐高信さんの
  『時代を撃つ ノンフィクション100』でも
  紹介されていて
  それでまず今村昌平監督の
  映画を観ました。
  これがとても面白くて
  今回原作に初めて挑戦しました。
  映画と描き方がまったく違うので
  かなりとまどうと思いますが
  原作の方がノンフィクション度が
  高いような気がします。
  面白さは甲乙つけがたいですが
  私がやや映画に軍配かな。

  じゃあ、読もう。 

  

sai.wingpen  面白いのだから仕方ない                   

 第74回直木賞受賞作。(1975年)
 但し、文春文庫で刊行されたものは「改訂新版」となっていて、最初に書き下ろした時より実に30年以上経った2007年に作者自身の手によって全面的に書き直されたものだ。
 受賞作とこの「改訂新版」がどのような違いがあるのか、研究者でもない単なる読者からすればそれを明らかにすることもない。
 ただ読んだ作品が面白いかどうかだ。
 受賞時の選考委員の中でも「一番面白かった」(村上元三)「一番読みごたえがあった」(川口松太郎)といった意見があったように、受賞時の作品もやはり読書の醍醐味が評価されたといえる。

 佐木はこの「改訂新版」の「あとがき」にも、この作品のことを「ノンフィクション・ノベル」と書いているように、この作品は昭和38年秋から翌年1月に起こった連続殺人事件「西口彰事件」をモデルにしたものである。
 この「ノンフィクション・ノベル」について、直木賞の選考委員のひとり柴田錬三郎は「そんなジャンルを認めることのばかばかしさが先立つ」と全否定している。
 確かにこの作品は登場人物の名前等は変えられていて、ノベルといえるが、一方でノンフィクションを否定するものではない。
 この作品を原作として今村昌平監督が1979年に映画化しているが、今回原作を読んでその違いに驚いたが、ノベルというのであれば映画となったものの方がフィクションの要素が高い。

 ノベルにしろフィクションにしろ、この作品の一番の力はやはり面白さだろう。
 「読んでいて面白いのだから文句のつけようがなかった」とある源氏鶏太の選評がすべてを語っている。
  
(2021/06/24 投稿)

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