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 この春に亡くなったジャーナリストの立花隆さんが
 2020年1月に出した『知の旅は終わらない』の「はじめに」で
 自身は「いまでいう現代哲学的な意味での“ノマド(遊牧民)”」と書いているのを見つけて驚きました。
 というのも、
 「ノマド」という言葉を私はつい最近まで知らなかったからです。
 知ったきっかけは
 映画「ノマドランド」を観てから。
 というわけで
 今日の映画の話は「ノマドランド」です。

  

 いうまでもなく
 映画「ノマドランド」(2021年)は第93回アカデミー賞の作品賞を受賞した作品です。
 それだけではなく、クロエ・ジャオ監督が監督賞を受賞。
 彼女は非白人女性監督として初めての受賞ということで話題になりました。さ
 主演をつとめたフランシス・マクドーマンドさんが主演女優賞
 フランシス・マクドーマンドさんといえば
 「ファーゴ」(1996年)「スリー・ビルボード」(2017年)に続く
 3回めの主演女優賞です。
 しかも、彼女はこの作品のプロデューサーの一人でもあるのですから立派。
 まさに今もっともノッテいる女優さんの一人です。

 その「ノマドランド」ですが
 原作があります。
 ジェシカ・ブルーダーさんのノンフィクション
 『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』です。

  

 このノンフィクションを基にフィクションと組み合わせてできています。
 この原作は日本でも2018年に春秋社というところから
 翻訳出版されています。

 主人公ファーン(フランシス・マクドーマンド)は工場の閉鎖によって
 家を売り、自家用車に生活用具を積み込んで日雇いの職を求めて
 転々とします。
 そういう生活があるなんて知りませんでしたし、
 ファーンは姉からともに暮らそうと提案されても
 転々と移動している生活の中で出会った男性から
 一緒に暮らさないかと声をかけられても
 彼女はひとり新しい生活を求めて旅立っていくのです。
 ある時彼女は旅の途中で出会った老女の死を知ります。
 死を悼むノマドたちの集まりで
 ノマドの生活には「さよならがない」ことを教えられます。
 あるのは、再びの出会い。
 そして、そうして彼女たちは
 また新しい出会いを求めて旅立っていきます。

 アメリカの広大な自然が静かに語りかけてくるもの。
 それこそ経済一辺倒ではない
 人間が本来持っていた営みのような気がします。
 いい映画でした。

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