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 昨日『昭和の映画絵看板』という
 ゴキゲンな本を紹介しましたが
 映画という表現芸術は
 映画自身を題材にしてたくさんの映画を
 作っている点でも
 他の創作とはちがった見方をすることができます。
 先日、
 ニコール・キッドマン主演の「オーストラリア」という
 2009年公開の映画を観たのですが、
 ここでもジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」(1939年)が
 うまく使われていました。
 このように映画を使うだけでなく
 映画人や映画関係そのものを映画にした作品も
 たくさんあります。
 今日はそんな話です。
 
 映画そのものを
 あるいは映画館を描いた作品で
 ベスト1はやはり1989年公開の
 「ニュー・シネマ・パラダイス」ではないかな。
 ジュゼッペ・トルナトーレ監督のイタリア映画。

  

 物語の舞台は、シチリア島の小さな村。
 そこにある唯一の映画館の映写技師アルフレードを
 父同然に慕う少年トトの物語。
 この映画館に集まるトトをはじめとした悪ガキの子どもたちや
 さまざまな村の人々がなんともいい。
 昔は映画に一喜一憂していたのがよくわかります。
 どんな名画であってもキスのシーンの上映を禁止する司祭。
 アルフレードは仕方なくその場面を切断します。

 ある夜、
 映画館に入れない観客のために
 アルフレードは機転を利かして村の広場の建物の壁に
 映像を映し出す。
 ゆっくりと映像が動いていく場面の美しいこと。
 そして、そのあとの火災という悲劇。
 トト少年はその火災現場から
 アルフレードを助け出すことで
 二人の友情はさらに深まっていくのです。

 やがて、
 成長したトト少年は恋もし、失恋もし、
 村を去る日がやってくる。
 そんなトトにアルフレードは
 「若いのだから外に出て道を探せ、そして帰ってきてはいけない」と
 諭すのだ。
 この時にいうセリフは
 和田誠さんも『お楽しむはこれからだ PART5』に載せています。

   人生は映画とは違う。人生はもっと困難なものだ。

 トトは結局アルフレードの教えを守って
 村には戻らなかったが
 アルフレードの訃報を聞いて
 今では様変わりした村に戻ってきます。
 アルフレードの老妻から渡されたものは
 かつて禁止されたキスシーンだけを集めたフイルムでした。

 この映画はストーリーもいいし、
 エンリオ・モリコーネの音楽もいい。
 映画ファンにとって、絶対はずせない一本です。

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