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プレゼント 書評こぼれ話

  先日映画館に
  「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を観に行きましたが
  本編が始まる前に
  予告編とCMで15分はとられていました。
  さすがに長いですよね。
  ただ私は映画の予告篇は好きですね。
  DVDなんかだと
  時々別の作品の予告篇がはいっていることがありますが
  本篇の予告篇がはいっていると
  やっぱりいいですね。
  できたら、どの作品にもいれて欲しい。
  今日は
  佐々木徹雄さんの
  『三分間の詐欺師 予告篇人生』という本を
  紹介します。
  2000年に出た本ですが、
  最近読んだ「本の雑誌」10月号
  北村薫さんが紹介していて
  読みたくなった一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  予告篇大好き!                   

 映画館に行って、本編が始まるまで予告篇とかCMで延々と続いて、苛々した経験は誰にもあると思う。
 ただこれから公開される映画の予告篇はだいたい一作品につき1分から3分というから、それほど苦痛ではないが、それが何作品も続くから嫌になるのだろう。
 予告篇は嫌いではない。
 予告篇を観て、本編を楽しみに観たら、実際には面白くなかったという経験もないわけではない。
 だからといって、予告篇を作っている人を「三分間の詐欺師」と呼ぶのは、いくら冗談とはいえ、いかがなものか。
 ただ言われた、予告篇作りの開拓者でもある著者は、「何であれ「面白いよ、面白いよ、見においでよ」というのが予告篇」と、明るいものだ。

 著者の佐々木徹雄氏は1926年(大正15年)生まれ。
 映写技師から予告篇制作に携わっていく。
 当然戦後まもないアメリカによる占領期の映画にもかかわっている。
 この本はそんな自身の半生を綴ったもので、映画ファンなら馴染み深い淀川長治さんや野口久光さん、あるいは川喜多かしこさんといった人たちとの交流も語られる。
 もちろんここに出てくる映画は、今や名作や古典といわれる作品だから、若い読者には馴染みがないかもしれないが、それでもあの名作「第三の男」の予告篇が実例として、絵コンテとともに掲載されていて、映画ファンなら興味深い一冊だろう。
  
(2021/10/21 投稿)

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