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 文明とは「たれもが参加できる普遍的なもの・合理的なもの・機能的なもの」をいい、
 アメリカとは文明だけでできあがっている社会だと
 司馬遼太郎さんはかつて『アメリカ素描』という著作のなかで書きましたが、
 そして、人は文明だけでは生きられない、
 だから彼らは「文化」を探しているのではないか、とつづけています。
 アメリカという国がもっていた合理的なもの・機能的なものは
 時に過剰に膨れ上がり、この国だけでなく
 世界を巻き込んで、病み、疲弊させてきました。
 だから、1年前に初の黒人大統領となったオバマ氏の登場に
 アメリカだけでなく、全世界が歓声をもって迎えいれたはずです。

 だれもが「CHANGE(変化)」を信じ、「HOPE(希望)」を夢見たのです。

 今回の「雑誌を歩く」は、おなじみ「COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)」3月号の
 堤未果責任編集による、読み応え十分の
 「オバマ大統領就任から1年 貧困大国(アメリカ)の真実」です。
 いつものように、講談社さんとレビュープラスさんからの献本です。

COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]
(2010/02/10)
不明

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 堤未果さんは『ルポ貧困大陸アメリカ』(岩波新書)というベストセラーを
 書いた注目のジャーナリストですが、
 今回の特集記事では冒頭にこの堤未果さんのインタビューが
 収められています。
 そのなかで、熱狂的な支持で迎えられたオバマ大統領が
 就任から1年にして支持率が50%程度まで落ちたことに対して
 堤未果さんはこう答えています。

   今、米国の人たちは厳しい問いに直面しています。
   なぜこの手に掴んだはずの「HOPE」がこんなに色褪せてしまったのか。
   (中略)
   この問いかけは自己責任という形で返ってくる。

 そして、この問いかけは残念ながら、
 民主党政権を誕生させた、私たちの国でも同じです。
 雑誌「COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)」は、
 世界の1500を超えるメデイアの中から記事を選び、
 翻訳・編集しているのですが、
 それは単に世界の動きをウォッチするのではなく、
 私たちのこの国の、政治や経済や社会あるいは文化を
 逆射する機能をもっていることを示しています。

 確かに、アメリカは大国です。
 アメリカの動向は、あらゆる国に影響を及ぼすでしょう。
 そして、それは司馬遼太郎さん的にいえば、
 文明というものがもっている苦悩であり、病巣ともいえます。
 私たちのこの国が文化を蔑(ないがし)ろにし、
 文明一辺倒になりつつあることに危機感を募らせるしかありません。
 今回「COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)」が
 アメリカを特集した意味は大きいと思います。
 いまだに「政治と金」の問題ばかりが取り上げられる
 私の政治の現場の貧困は残念です。
 そのことを興味本位にとらえるのではなく、
 もっとクールな視点で、政治をとらえるよう、
 日本のメディアに期待します。

 じゃあ、読もう。

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