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プレゼント 書評こぼれ話

  書評の冒頭にも書きましたが
  葉室麟さんが亡くなって
  もう4年が経ちました。
  久しぶりに葉室麟さんの作品を読みたく
  選んだのが今日紹介する
  『鬼神の如く 黒田叛臣伝』です。
  単行本として出た
  2015年の10月31日にはこのブログに
  書評を載せています。
  その時の書評の終わりに
  「おそらくこの作品は葉室麟の作品の中にあっても
  重要な位置をしめる作品になることは間違いない。」と
  書いています。
  なかなかうまい読みでしたね。
  今日は再読書評
  新たに書いたものです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  葉室麟さんが書きたかった作品にちがいない                   

 葉室麟さんが亡くなったのが2017年12月ですから、すでに4年経ちました。
 葉室さんの作家としての活動は50歳の時からだといわれていますから、亡くなるまでのわずか16年の期間しかありません。
 それでも精力的に書かれてきたので、没後も読者は葉室さんの世界を楽しむことができます。

 本作は2015年8月に発表された歴史小説で、翌年第20回司馬遼太郎賞を受賞しています。
 歴史小説ですから、歴史上実際にあった事件が題材となっています。
 それが伊達騒動、加賀騒動と並んで三大お家騒動にあげられる黒田騒動です。
舞台となるのは三代将軍家光の世、黒田長政の子忠行が藩主となった福岡藩家老栗山大膳がお家改易を守るために暗躍した事件を扱っています。

 物語には大膳を助ける杖術を使う二人の若い男女が登場します。
 この二人を描くことで大膳の人間としての大きさの輪郭が明確になっています。そのあたりが葉室さんの創作の巧さです。
 さらに、この黒田騒動に1637年に起こった島原の乱をからめていくことで、世界がさらに広がります。
 物語の中では大膳があたかも乱を仕掛けたようにも描かれていて、天草四郎の登場などやや創作めき過ぎて、もう少し枝葉を刈った方がすっきりしたようにも感じました。
 ただ福岡県小倉出身の葉室さんとしては、どうしても書いておきたい題材だったに違いありません。
 そんな執念を感じる作品でもあります。
  
(2022/01/19 投稿)

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