11/11/2022 きりえや 偽本シネマ大全(高木 亮) - このセンス、笑いごとじゃありません

まず、書名に「きりえや」とある通り、高木さんはきりえ画家で、
表紙の書影でわかるように「切り絵」を楽しむ本なのだ。
切り絵とは、紙を切り抜いて台紙に張り付けて見せる作画のことで、
かなり昔から作られている。
高木さんの場合、思わず笑いをさそうデザインになっていて、
それだけでも十分楽しめるはずだ。

つまりはパロディの方だ。
この本では映画作品のパロディで、
単に作品名だけをもじっただけでなく、
あらすじまで嘘でこしらえてしまう念のいれようなのだ。
紹介されているタイトルだけでもいくつか抜き出してみよう。
(本物の映画は何だか考えてみよう!)
「椿さん十浪」「王様と和田氏」「代打ニック」「猿の学生」
「2001年普通の旅」「土器をなげる少女」・・・などなど
全部で82作品という圧巻。
私のイチ押しは「シャトー市」。(大笑いしました)

読者はひたすら笑い転げ、時にはうまいもんだと感心し、
さらには「切り絵」の巧さにたまげる。
そんな楽しい読書だって、アリだと思う、よ。

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