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 近年、映画を鑑賞できる媒体が増えて、
 映画ファンにとってはうれしい。
 映画館はいうまでもなく、
 レンタルビデオ店、CSの専門チャンネル、
 そしてインターネット配信。
 おかげで思いもかけない昔の映画を観る機会も増えた。

  

 熊本を中心に活動している映画解説者上野祥浩氏による
 『旅と女と殺人と 清張映画への招待』は、
 松本清張原作の映画36本を実に巧みに紹介した映画ガイドだ。
 松本清張の原作の映画化の最初は
 1957年の「」になる。
 その次の作品は今でも評価の高い「張込み」(1958年)で、
 さすがのこういう作品になるとレンタル店でも常備されている。
 ところが、1950年代の作品は白黒映画や地味なものも多いせいか、
 なかなか観る機会がなかったが、
 最近ネット配信で思いがけなく観る機会に恵まれた。
 そうなれば、「影の車」「砂の器」など名作ぞろいの
 1970年代の松竹映画を観たくもなって、作品をおいかけるようにもなる。

 そういう追いかけが、
 この本にまでたどり着かせることになる。
 そして、この本がとてもよく出来ていて、面白いのだ。
 よく出来ている側面は、
 映画側の視点で書かれている点だ。
 監督だけでなく出演した俳優さんたちの
 ちょっとしたプロフィールもまとめられていて
 映画ファンとしていうことない。
 もちろん、松本清張の側からも
 原作との違いなど興味をひく記述があって
 楽しめる一冊になっている。

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