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 未見ながら、ずっと気にかかっていた日本映画があった。
 1982年に公開された高橋伴明監督の「TATTOO<刺青>あり」がそれで、
 ようやくアマゾンプライムで観ることができた。
 何故気になっていたか、
 当時まだ関根恵子だった女優が監督と結婚するきっかけとなったのがこの作品で、
 彼女はこのあと高橋恵子として活躍することになる。
 そんな作品だからだろうか、
 この作品の関根恵子さんはとても奇麗だ。
 そして、この映画が
 昭和54年(1979年)に起こった三菱銀行人質事件の犯人
 梅川昭美を主人公にしていることだ。
 あまりに凶悪な事件で覚えている人も多いだろう。
 映画は、銀行に籠城し、ライフルを乱射、複数人を殺害し、
 人質を盾にした犯人の、
 生い立ちから事件を起こすまでの歳月を描いて、
 実に見ごたえのある作品に仕上がっている。
 梅川は映画では竹田と名前を変えられ、
 宇崎竜童さんが熱演している。
 関根恵子さんはその愛人役である。
 宇崎の母親役を渡辺美佐子さんが演じている。

  

 前書きが長くなったが、
 この映画を観て、もう一度
 昭和54年に起こった事件と犯人像はどんなものであったか
 それが知りたくなって見つけたのが
 毎日新聞社会部編の『破滅 梅川昭美の三十年』という
 ドキュメントだった。

  

 これは事件のあった昭和54年1月26日から
 犯人が射殺される28日までの間もない
 2月7日から一か月以上にわたって毎日新聞に連載された記事が
 もとになっている。
 短時間にこれだけの内容を取材したのであるから
 当時の新聞記者の熱気はすごかったに違いない。
 本としての刊行が同じ年の8月だから、
 この事件がいかに世間を騒がしたものかわかる。

 その点、高橋伴明監督の映画作品は
 もっと冷静に、より取材を深めたなかで
 関根恵子さんの演じる愛人をうまく表現することで
 より犯人の狂気が鮮明になっているように感じた。
 ちなみに、この「TATTOO<刺青>あり」は
 この年のキネマ旬報ベストテン6位だった。

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