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 今日も向田邦子さんの本。
 ただし、この『家業とちゃぶ台』は
 2022年7月に刊行されたもので、
 向田さんが生前発表したテレビドラマの脚本3本と
 その幕間にエッセイがはめこまれた
 向田ファンにとっては
 とってもうれしい一冊だ。

   

 書名にある「家業」は「広辞苑」によれば
 「① 一家の生計のための職業。②家代々の職業」とある。
 収録されているドラマは、
 「はーい・ただいま」(1972年)は旅館だし、
 「時間ですよ2」(1971年)は銭湯だし、
 「寺内貫太郎一家2」(1975年)は石材店と、
 こう並べるとしっかりとした「家業」を舞台にしたものだといえる。
 面白い
 向田さんの父親は保険会社の社員で
 典型的なサラリーマン一家だったはずだが、
 どうして向田さんは「家業」にこだわったのだろう。

 もうひとつの「ちゃぶ台」は昭和の生活の中で欠かせない家具だが、
 向田さんにとって「家業」も「ちゃぶ台」も
 懐かしい風物としてのものではなく、
 私たちが失ってはいけないものの代名詞のようなものだったのではないだろうか。
 それはテレビドラマの脚本の中にも
 幾重にも染みこませている。

 エッセイには、捨てられる台本を嘆く「胃袋」や
 少し長めの「せりふ」という作品が印象に残った。
 特に「せりふ」は脚本家をめざす人にはぜひ読んでもらいたい、
 向田邦子流脚本の心得になっている。

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