03/10/2023 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (池波 正太郎) - 傑作シリーズのこれが第一弾

一人は歴史小説を書いた司馬遼太郎、
もう一人が時代小説を書いた池波正太郎。
ともに映画化ドラマ化された作品も多い人気作家である。
司馬さんの作品は歴史小説、紀行文、随筆などたくさん読んできたが、
何故か池波さんとはご縁がないままこれまで来た。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・梅安」と作品名だけは馴染みがあるのに、
どうも食わず嫌いでいけない。
いや、嫌いではない。
本当にたまたま縁がなかっただけだ。

今さらながら池波正太郎を読んでみることにした。
では何を読むか。
原作は読んでいないが、テレビ時代劇としてはよく見ていた
「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを読んでみることにした。
それが『仕掛人・藤枝梅安(一) 殺しの四人』。
「おんなごろし」から始まる短編5篇が収められている。
それぞれの話としては時系列につながっているから
純粋に短編集とは言い難いから、できれば
収録順に読むのがいい。

「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」だから、
彼らは殺人者でありながら、正義の者にも見えてくる。
そのあたりが人気になった由縁だろう。
それと随所にある食べ物の記述。
これが池波さんのファンにはたまらないとか。
その気持ちわかるような気になる。
つい、もう一杯と茶碗を差し出したくなる。

応援よろしくお願いします。
(↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)


<<あの日から12年 - あの日 生まれた命(NHKスペシャル「あの日 生まれた命」取材班):再録書評「希望をつなごう」 | Home |
村上春樹 映画の旅(監修 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館) - これは演劇博物館の企画展の図録です>>
| Home |