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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は『星新一ショートショートセレクション』の3冊め、
  『ねむりウサギ』の紹介です。
  子供の頃どんな本を読んでいたのか
  あまりよく覚えていないのですが、
  子供の頃に星新一さんの作品に出会っていたら
  ずいぶん違った大人になっていたかもしれません。
  宇宙とか科学とかロボットに興味を持った
  そんな大人に育ったかもしれない、なんて
  今頃になってこうして星新一さんの作品を
  続けて読んでいると空想したりします。
  今となっては、
  ウサギのように眠ってしまうのがオチでしょうが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  発想はやわらかに                   

 『星新一ショートショートセレクション③』(理論社)。
 表題作である「ねむりウサギ」をはじめとして、16篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
 表紙のねむっているウサギもかわいいが、作品の中の挿画に描かれた駆けているウサギもいい。和田さんって、さりげなく描いているようで、本当はとってもうまいのだろうな。
 気になる方はぜひ本文で確かめて下さい。

 さて、その「ねむりウサギ」ですが、あの有名な「ウサギとカメ」の話がベースになっています。
 足の速いウサギが足の遅いカメに駆けっこ競争で負けてしまう、というお話、確かイソップ童話にある一篇。
 あのお話でうさぎが途中居眠りしてしまって負けるのですが、それ以外にウサギがカメに負けることなんかあるのかな。
 そこで、星新一さんは考えました。ウサギがカメに負けてしまうケースを。
 まずは、ウサギがコースを間違えること。(うむ)
 次は競争前日にお酒を飲み過ぎてしまい(うむむ)、さらに負けが続いて神経質になって前夜眠れなくて(うむむむ)と、続いていく。
 こうやって考えていく面白さを、星さんのショートショートは教えてくれているように感じます。

 その他、黄金の惑星を見つけた宇宙飛行士のおかしな結末を描いた「黄金の惑星」など宇宙モノのショートショートが面白い。
  
(2023/05/26 投稿)

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