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 今年(2023年)の初め、NHKEテレで放映された「趣味どきっ!」という番組は、
 「読書の森へ 本の道しるべ」と題した、8人の著名人による読書ガイドでした。
 そのうちの一人が、料理愛好家の平野レミさんで、
 番組で、2019年に亡くなった夫・和田誠さんの多くの著作で一番好きだと語っていたのが、
 この『わたくし大画報』でした。
 この本はおそらく和田誠さんの著作の中でも結構初期のもので、
 1982年に出版されています。
 初出は小説誌で、1974年から2年季刊連載された「家庭大画報」と、
 1979年から隔月連載された「渋谷大画報」での構成になっています。

  

 タイトルは違いますが、ともにエッセイで、
 仕事のことや和田さん得意の映画や芝居のことなどが、
 和田さんのイラストとともに自由に描かれていることは同じです。
 そして、おそらくここが平野レミさんの大好きな点だと思いますが、
 家庭で起こったあれこれが軽妙に描かれていて、
 今読むと思い出のアルバムのようになっています。

 「家庭大画報」では初めての出産、続く「渋谷大画報」では子供は2人に増えて、
 まさに新米パパママの奮闘ぶりがほほえましい。
 こんな小さな子供たちも今はすっかり大人(おじさん?)になり、
 新しい家庭を持っているのだから、
 他人の家のこととはいえ、なんだかちょっとうれしくなります。
 レミさんがこの本が大好きな理由、それは大好きな家族が描かれているからでしょう。

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