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 『みをつくし料理帖』や『銀二貫』などの作品で
 多くのファンをもつ作家高田郁(かおる)さん。
 小説家とデビューする前、漫画原作者として活躍をされていて、
 この『ふるさと銀河線 軌道春秋』という短編集は
 その頃書いた漫画原作を小説化したものです。

  

 高田郁さんといえば時代小説家としてのイメージが強いですが、
 9篇の作品を集めた短編集は現代小説です。
 「軌道春秋」とあるように、鉄道がさまざまな形で物語の中に描かれています。
 現代小説ですが、時に胸つまらせることもあるのは、
 高田郁さんの魅力でもある「泣き」のツボにはまった時でしょう。

 これらの作品を読むと、
 「倹(つま)しい」という言葉がよく出てきます。
 倹しい暮らし向き。贅沢でないが、そこには生活の実感があるような言葉。
 「広辞苑」で調べると、「倹約である。また、生活ぶりが地味である」と出ています。
 高田郁さんの作品の根底にあるのは、
 そういう「倹しい」生活なのです。
 そんな暮らし向きだからこそ、人の人情が切なく、
 それが心を揺さぶるのでしょう。
 それはどんな時代であっても変わりません。

 ちなみに、この短編集は2022年に第10回「大阪ほんま本大賞」を受賞しています。

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