04/25/2010 オオカミのおうさま(きむら ゆういち):400字書評

今日紹介した『オオカミのおうさま』は
第15回絵本賞の受賞作です。
文がきむらゆういちさん、
絵が田島征三さん。
書評のなかでは絵のことは書かなかったのですが
田島征三さんの絵がとっても素晴らしい。
筆づかいでオオカミの感情を表して、
絵を見ているだけで
心ときめく気がします。
これこそ絵本の楽しみですね。
少し絵本というジャンルの本がたまってきましたので
先日からカテゴリーに「児童書・絵本」という
ジャンルを増やしました。
これからも絵本を楽しく読んでいきたいと思います。
じゃあ、読もう。
![]() | オオカミのおうさま (2009/03) きむら ゆういち 商品詳細を見る |


子どもたちは、オオカミが大好きです。
怖いもの、ずる賢いもの、けれど最後には負けてしまうものの代表みたいなオオカミが大好きです。
本作の文を書いたきむらゆういちさんの代表作『あらしのよるに』の主人公もオオカミですが、そういう普通のオオカミとは逆の性格だからこそ、たくさんの子どもたちに読まれたのではないでしょうか。
普段はいばっていたり、強がっている人でも、やさしい気持ちがあることをあの絵本のオオカミは教えてくれています。
この作品のオオカミもそうです。「ものすごく ドジで」、「かっこうを きにして」います。それがひょんなことからたくさんの仲間から慕われてますが、このオオカミはおうさまになんかなりたくありません。
怖いオオカミのイメージとは少しちがいます。この少しちがうということが子どもたちには魅力なのでしょう。
オオカミなんてちっとも怖くないや。子どもたちのすました顔が目に浮かぶようです。
(2010/04/25 投稿)

応援よろしくお願いします。
(↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)


レビュープラス
| Home |