fc2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  今年も残りわずかとなってきました。
  そして、アガサ・クリスティーの名探偵ポアロの長編小説も
  残すところあと3作。
  今日はそのうちのひとつ、『複数の時計』を紹介します。
  いつもの霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』での評価は
  最低の
  ポアロものの長編小説でこれだけ低い評価は
  『ビッグ4』とこの作品だけ。
  しかも、「これは、ひどい。」とまで書かれています。
  ひどいことはひどいけれど、ここまで酷評しなくても。
  ただ思うのは、あえてポアロものにしなくても
  作品としては成立したのではないかな。

  じゃあ、読もう。

  OIP_(10)_convert_20231126094743.jpg

sai.wingpen  ポアロ、元気がありません                   

 1963年に発表された名探偵エルキュール・ポアロの長編小説29作めの作品。
 原題は「The Clocks」で、『アガサ・クリスティー完全攻略』を書いた霜月蒼氏はこれに『複数の時計』と邦題をつけたのは見事としているが、どうも邦題も原題も気にいらない。
 あまりにもそっけないタイトルにアガサ・クリスティーの熱意が感じられない。
 それはタイトルだけではない。
 この作品のポアロはまるでどこか体の具合でも悪いのか疑いたくなるほど精気がない。
 もちろん、ポアロが活躍する作品だから、事件の解明は彼が行うのだが、どうも覇気を感じられないのだ。
 アガサはこの時73歳。さすがに旺盛な執筆はできなくなってきた感じだ。

 事件は派遣タイピストの依頼から始まる。
 出かけた先にあった男の死体。彼は誰なのか? 何故殺されていたのか?
 死体のそばには、同じ時刻を指示した「複数の時計」が置かれて。
 しかも、死体のあった家の主はタイピストの派遣など頼んでいないの証言。
 深まる謎の事件に関わってくるのが、秘密情報部員の男で、どうも彼はある任務のため、殺人事件があった街を調べていたようなのだ。
 さらに起こる第二、第三の殺人…。

 事件を解くカギとなるのが、タイピスト会社に勤める女性(彼女はのちに殺されるのだが)のヒールのとれた「かかと」。
 これだけですべての謎が解けるはずもないが、大いにヒントにはなるはず。
 それにしても、ポアロはどうしてしまったのだろう。
  
(2023/11/29 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/5626-1aef35c0