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プレゼント 書評こぼれ話

  今日から12月
  となれば、どうしても「早いもので」と付けたくなります。

    武蔵野は青空がよし十二月       細見 綾子

  どうしてもせわしなくなって、
  何か忘れものしてないかと思ったりするのもこの季節。
  思い出さないと、さもないと…。
  というわけで、今日は『さもないと』というタイトルのついた
  『星新一ショートショートセレクション9』を紹介します。
  書評にも書きましたが、
  「さもないと」という言葉、口に出した経験がとんと思い出せません。
  昔の人は言っていたんでしょうか。
  耳にしたこともないような。
  「宿題忘れるなよ、さもないと給食抜きだ」なんて
  やっぱり言われてないな。

  じゃあ、読もう。

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sai.wingpen  星新一さんの時代ものもいいものです                   

 『星新一ショートショートセレクション9』(理論社)。
 表題作である「さもないと」をはじめとして、16篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

 タイトルにもなっている「さもないと」は、漢字で書くと「然もないと」。
 意味は「そうでなければ」で、時代劇なんかで、例えば「正直に申せ、さもないと斬るぞ」みたいに使われることがあるが、実際自分で口にすることはない。
 これをタイトルにした作品も時代劇で、貧しい木こりの青年が不思議な老人の言葉を信じてどんどん出世していくお話。老人が言い残した「約束を守れ、さもないと…」の言葉を忠実に守ったおかげで、子孫まで繁栄していく、大河小説。(といってもショートショートですが)

 星新一さんの作品はロボットとか宇宙船とか異星人とかSFものが多いという印象がありますが、この「さもないと」のような時代ものも結構あって、この巻ではほかにも土地に伝わるのろいを描いた「音色」もキツネを妻にもった男の話「領主の館」なども時代ものだ。
 時代ものとなるとSFとは違い、ほのぼの感が増して、昔話のような感じがします。
 それにそんな作品に和田誠さんのイラストがよく似合うのです。
  
(2023/12/01 投稿)

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