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 読み終わって、絵本を閉じれば、ほら聞こえてきませんか?
 ピアノの音色が。
 そんな絵本です、いせひでこさんの『ピアノ』は。

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 この絵本、いせさんにとっては10年ぶりとなる創作絵本で、
 しかも初めてのファンタジー絵本ということで
 いせさんの読者にとっても、とてもうれしい作品です。
 物語はお母さんと越してきた新しいお家でひとり留守番をしていたのんちゃんが
 引っ越し荷物の中から懐かしいおもちゃのピアノを見つけるところから始まります。
 ひとつ音も出ない鍵盤のおもちゃのピアノ。
 お父さんとの思い出がつまったおもちゃのピアノ。
 のんちゃんが弾き出すと、それに重なるようにピアノの音が聞こえてきます。
 その音に誘い出されて、のんちゃんは庭を抜け、お隣の寂れた家に入っていきます。
 そこで、大きな、本物のピアノを弾くおじいさんと出会います。
 おじいさんは「ピアノの中にはオーケストラが入っている」と教えてくれます。
 おじいさんはピアノの精? 音楽の神様?

 なんといっても、絵がすばらしい。
 いせさんの読者はやはり絵に魅かれると思いますが、
 いせさんの絵が心に響くのは、なんといってもそのデッサン力だと思います。
 ピアノに向かうおじいさんの姿勢やのんちゃんのさまざまな姿勢の
 なんと生き生きしていることでしょう。
 庭の緑、おもちゃのピアノの赤、おじいさんの黒い服、
 それらすべてが音楽を奏でているようです。
 音楽を目で味わう、これはそんな絵本です。

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