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プレゼント 書評こぼれ話

  今日から三月
  旧暦の呼び方でいえば、弥生
  春のように耳障りのいい、名称です。

    近づいて声なつかしき弥生かな       廣瀬 直人

  月初めなので、いつものように
  星新一さんのショートショート本を
  紹介します。
  今日はその12巻め、
  「盗賊会社」というタイトルの『星新一ショートショートセレクション12』を
  紹介します。
  12巻めとなると、一年間にわたって紹介してきたことになります。
  このシリーズもこの巻含めて残すところ、あと4冊。
  その頃には季節も夏になってますね。

  じゃあ、読もう。

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sai.wingpen  発想は少し視点を変えるだけで                   

 『星新一ショートショートセレクション12』(理論社)。
 表題作である「盗賊会社」をはじめとして、18篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

 表題作の「盗賊会社」の主人公は、「盗賊株式会社」の社員。泥棒が営業というから、変わっているが、もしかしたうらやましがる人もいたりするのでは、と主人公は思っている。
 何故なら、平凡な日常にあきあきしている人も多いだろうから。
 ところが、この社員、つらつらと自社のことを書きつらねるのだが、なんだかどこにでもあるような会社組織で、結局は「平凡で退屈で、面白くない」ので転職を考えているという、オチのお話。
 もし、あなたがこの会社の人事担当であれば、転職希望のこの社員をどう引き留めるだろうか。
 こんなふうに星新一さんのお話から少し視点を変えてみると、面白くなるし、新しいお話がうまれる。
 
 星さんのショートショートもそんなふうにして出来上がっている作品もあって、例えばこの巻でいえば浦島太郎伝説を星さん流のお話に作り込んだ「時の人」なんかがそう。
 昔話のように竜宮城から故郷に戻ってきた浦島太郎を待ち構えていたのは、テレビとかマスコミとか大衆の興味。あげくの果てにはスパイ疑惑も。
 誰もが知っている話ながら、視点を少し変えるだけで、星さん流のショートショートが作れるかもしれない。

 発想の着想は無限にあるのかもしれない。
  
(2024/03/01 投稿)

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