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プレゼント 書評こぼれ話

  4月になりました。
 
    大学にポスター多き四月かな       宇佐美 敏夫

  この俳句のような光景は今もあるでしょうね。
  新しいことが始まる高揚感が4月にはあります。
  と書きながら、今日この本の紹介どうしようかと思いました。
  何しろ、タイトルが『クリスマスイブの出来事』。
  なんとも季節に合わない本を選んだものと恨まないで下さい。
  月初めなので、いつものように
  星新一さんのショートショート本を
  紹介するのですが
  その13巻めのタイトルなのでがまんして下さい。
  ということで今日は
  「クリスマスイブの出来事」というタイトルの『星新一ショートショートセレクション13』を
  紹介します。
  ああ、春なのに…。

  じゃあ、読もう。

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  sai.wingpen  星新一と和田誠の怪しい?関係                   

 『星新一ショートショートセレクション13』(理論社)。
 表題作である「クリスマスイブの出来事」をはじめとして、21篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

 表紙の和田誠さんのイラストが笑わせてくれる。
 大きなトナカイがサンタクロースをまるで飼い犬のように持っている絵。星新一さんのショートショートをイラストにしたものかと思うだろうが、表題作「クリスマスイブの出来事」はこのイラストとはまったく違うので、ご注意あれ。
 では、どんな話かというと、クリスマスイブの夜に贈り物を届けていたサンタクロースが泥棒と間違えられるコント風のもの。
 ストーリーをじゃましない和田さんのイラストを、星さんは気に入っていたようだ。

 和田さんのイラストで今回秀逸だったのは、「協力的な男」という作品につけられた挿絵。ほかの作品でもそうだが、作品ひとつに和田さんの挿絵が一枚、一ページ分つく。
 この「協力的な男」の場合、和田さんは一ページを使って、何の変哲もない男の上半身を描いただけ。
 この絵から、強奪事件の犯人だと自首してきた男とその男の嘘に騙される警察の話を想像できる人はいないだろう。
 それでいて、星さんが作品で書いた自首をしてきた男はきっとこんな風貌だろうと思わせるものが、和田さんのイラストにあるのが不思議だ。

 星新一さんと和田誠さん。
 二人の力が合わさって、星新一ワールドはうんと広がったといえる。
  
(2024/04/02 投稿)

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