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 今年(2024年)元旦に起こった石川能登半島地震。
 あれから3ヶ月以上経っても、まだ倒壊した建物の映像などを見るたびに
 この国の復興の遅さに呆然とする。
 2011年3月に起こった東日本大震災、
 いやそれ以前の阪神淡路大震災からも何度も大きな災害にあいながら
 能登半島地震ではそれらの教訓が生かされていないように感じる。
 そんな時、手にした伊集院静さんの『続 大人の流儀』(2011年12月刊)。
 初出となる雑誌の連載が2009年12月から2011年11月で
 ちょうど東日本大震災が起こった2011年3月とも重なる。

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 伊集院静さんはその当時仙台で被災した。
 その時の様子を描いた文章がこの巻の巻末に載っている。
 タイトルは「星~被災地から見たこの国」。
 その中で伊集院さんはこう綴っている。
 「自分にできることはなるたけ正確に、何が起きたのかを書き残すこと」、
 「家族と近所の人の生命を守らねばと右往左往しながら記録する」と。
 そして、こんなことも書く。
 「私は被災者ではない。
 被災者というのは孤立しても生きようとして懸命になっている人。
 不幸にも生を絶たれた者と、その家族、友人のことを言う。
 しかし、伊集院さんがこの短い文章に書きとめてくれた内容こそ、
 大きな被害はなかったが実際そこで暮らしていた人としての体験そのものといっていい。
 政治家たちやメディアのありように、怒りをぶつける。
 その感覚こそ、大事にすべきことだろう。
 それこそ「大人の流儀」といえる。

 東日本大震災時の、貴重の記録を載せた一冊として
 この『続 大人の流儀』をもっと記憶されていい。

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