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 昨日春日太一さんの労作、『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』を紹介したので、
 せっかくなので橋本忍さんが脚本された映画を紹介しようと
 橋本さんの脚本映画一覧をあらためて見ました。
 やっぱり「砂の器」か「八甲田山」、
 いやいやああいう大作よりも「張込み」とか「黒い画集」の方がいいかも。
 ならば、いっそう橋本さんのデビュー作でもある「羅生門」がいいのでは。
 うまいことに、ずっと昔にテレビ放映されたものを録画したDVDもあるし。
 ということで、今日は映画「羅生門」の話です。

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 映画「羅生門」は1950年公開の日本映画。
 監督は巨匠・黒澤明
 戦後間もないこの頃、日本人の多くにまだ知られていなかったヴェネツィア国際映画祭
 グランプリにあたる金獅子賞を受賞したことはあまりに有名。
 戦後の日本を明るく、勇気づけたことはまちがいありません。
 その作品の脚本を最初に手掛けたのが、橋本忍
 橋本さんはこの作品のもととなる、芥川龍之介の「藪の中」を脚本にし、
 当時新進気鋭の監督であった黒澤明に読んでもらったことがきっかけとなって
 映画化の話が進みます。
 しかし、橋本さんが当初書いた脚本では映画化には短すぎるということで
 芥川の別の短編「羅生門」を組み合わせることで制作が進むことになります。

 こののち、橋本さんは「僕がいて初めて成立した作品。僕の作品」ということも言ったそうですが、
 映画を観ると、それはあまりにもいい過ぎだと思います。
 監督の黒澤明だけでなく、音楽を担当した早坂文雄
 三船敏郎、京マチ子、森雅之といった出演陣たちの熱演もあいまって
 名作になりえたのだと感じました。
 つまり、映画が総合芸術といわれる、典型のような作品です。
 そして、私がこの映画でなによりもすごいと感じたのは
 「光」です。
 男女が織り成す悲惨な現場にこぼれる光、
 時に強くなり、時に蔭に包まれ弱くなり、
 そういった光の効果がこの映画をとてもインパクトの強いものにしています、
 撮影は宮川一夫で、彼もまた日本映画を代表する名カメラマンでした。

 橋本忍の幸運は、
 この映画で黒澤明という超一流の監督と出会ったことでしょう。
 こののち、二人は名作となる「生きる」や「七人の侍」を作ることになります。

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