06/02/2010 鈍感力 (渡辺 淳一):400字書評「正しい鈍感力とは」

今回紹介する渡辺淳一さんの
『鈍感力』がベストセラーになったとき
読もうかどうしようか悩んだのですが、
書評家豊崎由美さんに影響されたわけでも
ないのですが、
渡辺淳一さん自身がかなり鈍感なような気がして
結局読まずにいました。
文庫化されてのをきっかけに
読んでみましたが、
なかなか面白かったですね。
渡辺淳一さん自身が「鈍感力」があるのだと
思いました。
だって、豊崎由美さんなんか
けっこうキツイこと書いてますものね。
何いわれようと自分の信じていることを
貫くってすごいですよね。
鳩山総理にそんな信念があるのか。
その信念をつらぬくための「鈍感力」があるのか。
かなり疑問のような気がします。
と、今朝記事をアップしたのですが
その鳩山総理が辞意を表明したそうです。
「鈍感力」はなかったということでしょうか。
じゃあ、読もう。
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平成19年(2007年)、当時自民党の支持率が低迷するなか、小泉純一郎前総理が「目先のことに鈍感になれ」と使って一躍脚光を浴び、たちまちミリオンセラーになった渡辺淳一の『鈍感力』が文庫化された。
それにしても、あれからわずか3年、いったい何人の総理がこの国の舵取りをおこなったのだろう。そのたびに期待はあれどもたちまち馬脚を露わし、国民を失望させてきた。政権が変われども、同じである。
今回の文庫化にあたり、渡辺氏は「政界などで問題を起こしながら平然としている政治家」を「鈍感力のある政治家」と呼ぶのは正しくない、「長い人生の途中、苦しいことや辛いこと」など「気が落ち込むときにもそのまま崩れ」ない「したたかな力を鈍感力」というのだと改めて書いている。
ただし、一国の総理は、国民の悲しみ、政治のありよう、この国の未来に、鈍感であってはならない。正しい「鈍感力」をつけて、ことにあたってもらいたい。
(2010/06/02 投稿)

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