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 開高健の作品に
 『見た・揺れた・笑われた』というのがありますが、
 それをもじると
 「行った・見た・満足した」ということになるのかな。

 先日(6.20)、梅雨の晴れ間に
 東京・六本木の国立新美術館
 「オルセー美術館展2010 <ポスト印象派>」を
 見てきました。
 オルセー
 なにしろ、あのサルコジ仏大統領
 「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは二度とない」と
 言わしめたぐらいですから、
 これは見るしかありません。
 オルセー美術館の至宝の絵画が115点
 しかも、その半数以上が日本初公開なのですから、
 生まれて初めて実物を目にするということなんですよね。
 すごいな。

 でも、こういう大きな展覧会ともなれば
 人・人・人で、
 絵画を見たのか人の頭を見たのかわからないのが普通。
 そこで、今回は考えました。
 朝一番で会場入りすること。
 もっともそんなことは誰もが考えることで、
 開館前には早くも長蛇の列。
 そこで、入館してからはまず人もまばらのコーナーから
 見て回りました。
 もう名画が独占状態です。

 ゴッホの「星降る夜」の詩的さ、
 モネの「ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光」の静けさ、
 セザンヌの静物画の緊張、
 アンリ・ルソーの「蛇使いの女」の幻想、
 もう、まったく
 あるわ、あるわ、ぞくぞくあるわ。
 美術のお勉強です。
 私の大好きな、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の習作には
 全部が見たいと、ため息がでました。

 今回の展覧会で
 もっとも魅かれたのが、
 エドゥアール・ヴュイヤールの「ベッドにて」と「眠り」という作品。
 色彩といい構図といい、
 しばらく足がとまりました。
 ヴュイヤールナビ派の一人だそうですが、
 このナビ派というのはゴーギャンに強い影響を受けた
 若い画家たちの集団です。
 ナビというのは、ヘブライ語で「預言者」という意味。
 ヴュイヤールのこの作品には、現在のデザインやイラストに
 つながる先見性を感じます。

 この展覧会、これだけの作品があって、
 1500円ですから、
 絶対お薦め。
 もう一回行ってもいいと思っています。

 じゃあ、美術館に行こう。

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