FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  毎日暗いニュースが続きますね。
  負のマインドが消費の低迷につながっていて、
  それを解消するのは政治の力だと思うのですが、
  その政治も迷走状態ですから、さらにマインドは下がる一方です。
  こういう時だからこそ、何をしなければならないのかを
  経営者は考えてもらいたいものです。
  そして、それは経営者だけでなく、たくさんの人が自分ならこの局面に対し、
  何を考え、どう実行していくかを模索することが大切なんじゃないかな。
  こういう時代だから、もう一度経済の勉強をしようとか、
  読みそこねた本を読んでみようとか、
  自身を磨くこと
  図書館や本屋さんに行けば、先人たちの知恵があなたの来るのを待っていますよ。
  

「経理・財務」これでわかった! (PHPビジネス新書)「経理・財務」これでわかった! (PHPビジネス新書)
(2008/11/19)
金児 昭

商品詳細を見る


sai.wingpen  お金よりも人間が大事である              矢印 bk1書評ページへ

 「百年に一度」という不況の中で、企業の評価の「新たな物差し探る時」という記事が新聞に出ていた(1月26日朝日新聞朝刊)。その記事によると、「株主資本利益率(ROE)など、<世界標準>という印のついたウォールストリート流の物差しを突きつけられ、短期間に成果を出さないと」いけないといったような「株主に偏りすぎた配分のバランスを見直し、企業を評価する新たな物差しを探る時でもある」と書かれている。
そういうタイミングで「学者でも理論家でもなく、ただ経理・財務一筋三八年間の叩き上げの経理マン」である金児昭氏が書いたのが、この本である。
 本書で、金児氏は「お金よりも人間が大事である」ことを「すぐれた企業の経理・財務は常に基本に置いてきた」(21頁)と書き、それゆえに「『日本の経理・財務』は世界中の人間を幸せにするワクチンである」としている。
 もちろん、ふたつの文脈の間には「事業部の現場の仕事に体で参画しつつ、バックアップする」という重要な「経理・財務の仕事の役割」がある。
 こういう時代に、単に人件費を抑制するだけでなく、他のコスト改善、原価改善を模索し、提案することこそ、今の「経理・財務」マンに求められる姿ではないでしょうか。
 あるいは事業部の人たちも、本書を読んで、ある程度の経理知識を習得し、それを営業活動に反映させることも大事だろう。

 先日ある大手自動車メーカーの社長交代の発表があった。
 その会見の中で新社長は雇用問題についてこう話した。「雇用の安定、維持というものは、企業にとり極めて重要な役割と認識しており、今後も法律や契約の枠の中で精一杯努力したい」
 果たしてこれはどういう意味だろう。
 新社長の目線の先には株主しかいないのかと考えてしまう。
 株主は確かに配当やキャピタルゲインを求めるだろう。しかし、それだけではないはずだ。株主を単に自己の利益に終始するものと考える経営者は糾弾されるべきだ。
 世界一という冠を戴いたのであれば、「なんとしても守る」と答えるべきではないだろうか。それが、そういう企業の株式を保有していることの株主の誇りだと思う。
  
(2009/01/28 投稿)

Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/69-31fb0000