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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日和田誠さんの展覧会の記事を書きましたが、
  その和田誠さんつながりではありませんが
  今日紹介する丸谷才一さんの
  『あいさつは一仕事』の装丁は
  和田誠さんです。
  しかも、この本の巻末には
  丸谷才一さんと和田誠さんの対談つきという
  丸谷才一ファン、和田誠ファンにとっても
  涙なしには読めない一冊になっています。
  今回の本は丸谷才一さんが
  色々な場面で挨拶をされた内容が収められているのですが、
  それにちなんで
  書評の方もそんな挨拶ふうに
  書いてみました。
  これから結婚式などで
  挨拶をお願いされている人には
  マニュアル本として
  使われるのも
  いいのではないでしょうか。

  じゃあ、読もう。

あいさつは一仕事あいさつは一仕事
(2010/09/07)
丸谷 才一

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sai.wingpen  本日はまことにおめでとうございます           矢印 bk1書評ページへ

 エー、突然のご指名を頂きまして、あ、マイクはいってます? はいってます、はいそのようです。
 ええっと、しかも挨拶名人の丸谷才一先生の後ということで、少し興奮しております。何しろ丸谷先生には先ほど「かういう席でのスピーチもわたしの文学的業績と認められています。そんな文学者は、日本文学史はじまつて以来でせう」と話されて大笑いさせて頂いたばかりです。前半だけだと嫌味になるけれど、後半の「日本文学史はじまつて以来」とすることで、ユーモアになる。いやはや、まさに名人芸でございます。
 私のようなものにはとてもできるものではございません。
 しかも、丸谷先生の挨拶というのは、単に美辞麗句といった日本のスピーチの悪しき慣習と申しますか、そのような空疎なものではない。実にごりっぱなものです。
 特に文藝評論に関するお話は真面目な内容にもかかわらず、その場の空気を読んだ、このスピーチを聴いて本日のこの芽出度い宴席に出席してよかったと思わせるものがあります。ああいう内容ともなれば、丸谷先生が日頃からおっしゃっておられますように、きちんと原稿を書くことの重要性に思い至るわけでございます。
 先ほどの丸谷先生のお話の際には皆さん熱心に、何人かのお方は本日のかくも豪華な献立表の余白にメモまでお取りになられておられましたが、私にマイクが向けられた途端、談笑、談笑で誰ひとりとして聴いちゃあいない。これは、お前早くひっこめというお叱りの、婉曲な表現かと思う次第です。挨拶名人の丸谷先生でさえ、そういう場で挨拶を引き受けられたこともあるということは先ほどのお話のなかにもでてまいりましたが、先生のように「祝 乾杯」と書かれたボードを差し上げるという芸当もありません。
 だから、丸谷先生の後でスピーチなど引き受けるものじゃあない。
 早々に引き下がることと致します。
 本日はまことにおめでとうございます。
  
(2010/10/12 投稿)

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