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プレゼント 書評こぼれ話

  和田誠さんつながりということで
  今日は、和田誠さんが詩人の谷川俊太郎さんと
  つくった絵本『あな』を紹介します。
  書評にも書きましたが、
  この『あな』の原画の一枚が
  「和田誠の仕事」展の図版の表紙に
  使われています。
  私にはデザインのことがよくわかりませんが
  そこには多分色指定の数字が書き込まれています。
  そのように、
  できあがるものなんでしょうね。
  詩人の谷川俊太郎さんと和田誠さんは
  絵本の世界でもたくさんいい仕事を
  されています。
  機会があれば、また今度紹介します。

  じゃあ、読もう。

あ な(こどものとも絵本)あ な(こどものとも絵本)
(1983/03/05)
谷川 俊太郎

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sai.wingpen  穴はなくなれば穴ではないのだろうか               矢印 bk1書評ページへ

 この絵本を読むには、まず縦を横に、横を縦にしてください。
 どうしてかって?
 それはページを開く、お楽しみということで。

 「にちようびの あさ、なにも することがなかったので、ひろしは あなを ほりはじめ」ました。
 どんどん深くほっていきます。でも、どうして、穴をほっているのか、ひろし君にもわかっていません。ただ、穴をほっているだけです。
 自分の身長よりも深くほって、ひろし君は思います。「これは ぼくの あなだ」と。
 そして、穴のなかから上を見上げると、「そらは いつもより もっと あおく」思えるのです。
 しばらくして、ひろし君は、穴を出て、それを埋めてしまいます。
 たったそれだけのお話です。
 そのことに意味があるのでしょうか。ないかもしれません。あるかもしれません。
 うめられた穴はもう穴という存在ではない。たとえば、ドーナツのあなみたいに、食べてしまえば、穴はなくなっているように。

 そんな不思議な物語が、和田誠さんのほのぼのとした絵のタッチで、ちっとも不思議に思えません。
 谷川俊太郎さんと和田誠さんのみごとな勝利です。
 和田誠さんは絵本の仕事について、特別展「和田誠の仕事」の図版のなかで「本が好きで、絵が描けて、デザインもできるとなると、絵本を作りたくなるのは自然の流れ」と書いています。そういう自然な楽しみがこの絵本にはあります。
 そういえば、その図版の表紙は、この絵本の原画です。
  
(2010/10/13 投稿)

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