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本 今日は、勝手ながら、私の誕生日です。
 まずは、めでたい
 以前書きましたが、漱石先生の誕生日でもあります。
 こちらの方がずっとめでたい
 それと、手塚治虫さんの亡くなった日(89.02.09)でもあります。
 もう亡くなってから20年にもなるんだ、という感慨とともに
 「私の好きな作家たち」の第五回は、手塚治虫さんです。
手塚治虫
本 もちろん手塚さんは作家ではなく漫画家。
 それも没後20年にして、今も多くの作品が色々な形で出版される
 「漫画の神様」です。
 有名な作品だけでも数限りない。
 まずは「鉄腕アトム」。アトムの顔なら、まだ描けますよ、私。
 「ジャングル大帝」「火の鳥」「リボンの騎士」「ワンダー3」「マグマ大使
 「ビッグX」「三つ目がとおる」「ブラックジャック」「アドルフに告ぐ」・・・
 いやあ、まだまだあります。
 たぶんあれだけ書いた手塚さんですから、人によって好きな作品も
 違うでしょうね。
 でも、本当に宇宙人みたいな人ですよね。

本 私は断然「ジャングル大帝」。
 今でも私の書棚にありますよ。
 原作もいいけど、TVアニメ(1965)が素晴らしかった。
 カラーアニメのさきがけですよね。
 たしか冨田勲さんが音楽だったと思いますが、
 テーマ音楽も重厚でした。
 昭和40年とはいえ、まだこの国は貧しかった(現在と比べて)ですから、
 もう壮大というか、こんな世界があるのだろうかと
 文化的なショックを子供なりに受けましたね。
 だから、私にとっての手塚治虫さんは漱石以上に感化を受けた
 作家といってもいいかもしれません。

本 手塚さんが亡くなって20年ですが、 やはり今でもその評価が高いのは、
 手塚漫画が時代の先を見続けてからに違いありません。
 あと10年、20年経っても、
 まだ手塚漫画を読んでいる、そんな気がします。
 今回の付録のような書評は、
 手塚治虫さんがあの岩波新書として出版された時の
 私の「読書ノート」からのものです。

ぼくのマンガ人生 (岩波新書)ぼくのマンガ人生 (岩波新書)
(1997/05)
手塚 治虫

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sai.wingpen  手塚治虫、岩波新書に!  

 今回の手塚治虫の新書は、次の二点においてかなりユニークである。
 まず一つは、著者がすでに亡くなっていること。それも没後八年(注:この岩波新書は1997年に出版)にもなる著者から新刊が出るなんて珍しい。実際には手塚生前の講演記録などからテープ起こししたものらしいが、読んでいて、天国から直に手塚が語っているようにも感じた。
 次に、これは間違いなく新書で初めてのケースだろうが、マンガが収録されている。収められているのは、手塚の「ゴッドファーザーの息子」。そのことにあまり違和感をもたないのは、いかに手塚の作品が充実しているか、あるいは普遍のものであるかという証明だろう。
  
(1997/05/31)
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