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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介するのは、
  ダグラス ウッドという人が書いた
  『よめたよ、リトル先生』という
  アメリカの絵本です。
  こういう作品を読むと、
  絵本というのは実に幅広いものだと
  思います。
  絵本にしては
  渋めの絵柄(絵はジム・パーク)ですが、
  それもまたこの物語に
  ぴたっとあっていて、
  ああいい絵だなと感心することも
  ありました。
  最近絵本ばかりを褒めてばかりですが、
  ぜひ読んでもらいたい一冊です。

  じゃあ、読もう。

よめたよ、リトル先生よめたよ、リトル先生
(2010/07/02)
ダグラス ウッド

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sai.wingpen  本で開かれた扉                   矢印 bk1書評ページへ

 この絵本の著者ダクラス・ウッドは、「著者あとがき」によると「子どものころからADHD(注意欠陥多動性障害)」だったそうです。AHDHというのは「すぐに気が散り、忘れっぽく、ものごとに集中するのも苦手」、そんな症状だと著者は書いています。
 落ち着きがない、勉強ができない、と親はよく子どものことで悩みます。そのことがもしある名前をもつ病気であったら、単に嘆くだけでなく、理解することができます。理解すれば、解決する道筋をたどろうとします。
 それは、名前をもつ病気だけではないでしょう。名前などなくてもいい、その子のことを理解しようとすることが大切なことだと思います。

 この絵本の主人公は小学2年のダグラス少年。クラスでいちばん年下で、チビ。しかも、字も読めません。そんなダグラスにリトル先生は本を読むことを教えます。叱るのでもなく、ただ黙って、本を読むダグラスのそばにいるだけです。
 ダグラス少年が読もうとしていたのは『リトル島』という本。少年が過ごしてきた日々とその本に書かれていた内容が似ていることで、ダグラス少年は一生懸命読むことを続けます。
 リトル先生がAHDHのことを知っていたとは思えません。ただ、先生はダグラス少年のことを理解していたのだと思います。その理解とは、少年が興味をもつまでゆっくりと待つということです。
 そして、ダグラス少年はついに一人で本を読み終えます。

 「字をよむことがどれだけたのしいかをしった。だって本をよめば、世界中をたんけんすることができるのだから! 本って、どれもぜんぶすごい」と、ダグラス少年を思います。(このページの、リトル先生を描いた絵がとてもいいのです)
 障害をもった少年を支えたのはリトル先生という、理解のあるおとなでした。そして、まさに本そのものが少年の心をおおきく開けたといえるでしょう。
 「よめたよ」というダグラス少年の喜びを共有できる、感動の一冊です。
  
(2011/02/06 投稿)

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