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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介するのは
  人気作家石田衣良さんの官能小説
  『夜の桃』。
  石田衣良さんは若い人にも
  人気のある作家ですから
  この手の本も若い人が読むのかな。
  まして文庫本ともなれば
  通学途中でも
  読めるしな。
  「何読んでるの?」「石田衣良」なんていう
  会話だったらいいのでしょうが、
  「何読んでるの?」「官能小説」なんてことになれば
  親御さんだってびっくりするんじゃないかな。
  まあこの程度の官能なら
  許してやって下さい。

  じゃあ、読もう。

夜の桃 (新潮文庫)夜の桃 (新潮文庫)
(2010/12)
石田 衣良

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sai.wingpen  桃の大きな種                  矢印 bk1書評ページへ

 男はなんと愚かなんだろう。女はなんとしたたかなんだろう。
 人気作家石田衣良の『夜の桃』は都会的官能小説だ。
 主人公雅人は40代なかばにしてネット広告企業の社長。六本木に会員制のクラブをもち、自宅は青山にある。いつまでも若々しい妻がいながらも、30代の愛人もいる。さらには、20代の若い娘と逢瀬に重ねる。そんな主人公であるが、ちっともうらやましいとは思わないのはどうしてだろう。
 きっと映像化されれば、イケメン俳優が演じるのだろうが、所詮は物語だ。創られた世界だ。どこかが違う。何かが違う。

 世界はいろんなものでできている。だから、きっとこの物語で描かれているような世界もあるだろう。でも、きっとそうではない世界もたくさんある。そのことを理解しておかないといけない。
 もちろん物語ではあるからそういった装飾を捨て去ったところにあるもの、ちょうど桃のなかにある大きな種のような、真実を見落とさないことが大事だ。
 それはたとえば主人公の雅人のいう「なんでも簡単にわかってしまい、誰かに全部解説されてしまう世のなかで、恋愛みたいな謎はない」といったような言葉かもしれない。

 タイトルの『夜の桃』であるが、桃のような形状の女性の身体を現しているのだろうが、そもそも桃は昔から生命を生み出し力を秘めた果実として尊ばれてきた。雅人をとりまく女性たちはまさに桃だといっていい。
  
(2011/02/26 投稿)

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