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プレゼント 書評こぼれ話

  この本はbk1書店から献本頂いたのですが
  どうもなかなか読めずに
  心の片隅でずっと落ち着かなかった一冊です。
  書評にも書きましたが、
  この本の著者細野晴臣さんは
  坂本龍一さんたちとYMOという音楽グループを結成して
  その音楽の質で高い評価を得ていました。
  それだけでなく、
  いくつかのTV番組をもったり
  かなり人気がありました。
  人の生活には音楽って切り離されないものですよね。
  私はどちらかといえば
  音楽が苦手な部類に属するのだと思います。
  自分でももう少し
  リズム感があってもいいのにと
  思わないでもあります。
  本はとりあえずは歌わないでいいので
  ほっとします。

  じゃあ、読もう。

細野晴臣 分福茶釜 (平凡社ライブラリー)細野晴臣 分福茶釜 (平凡社ライブラリー)
(2011/02/12)
細野 晴臣

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sai.wingpen  長老、大いに語る                     矢印 bk1書評ページへ

 音楽家細野晴臣の心のつぶやきを音楽プロデューサー鈴木惣一郎が聞き手になって引き出したトークエッセイである。
 細野晴臣といえば、高橋幸宏、坂本龍一と組んだYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)で70年代後半の音楽界を席巻したメンバーの一人だ。その細野が還暦を迎え、現在の思い、家族、音楽、宗教、思い出などを淡々と語っている。
 きっと細野たちの音楽を支持する人には面白く、細野とはこういう人物だったのかという再発見する機会になるのだろうが、当時山崎ハコや中島みゆきといった暗いフォークソングにはまっていた私には、音楽家というより還暦を迎えた男性の思いとして細野のつぶやきを受け止めた。

 細野は「年をとるってことはいいことなんだよ、本来は」と云う。
 若い時にはなかなか云えない言葉だ。
 その理由は「ものの見方が広がっていく」からで、「ようするに長老になるっていうこと」だと語る。
 そういえば、本書のカバー写真の和服姿の細野の姿はどこか「長老」っぽい。こういう「長老」なら相談もしやすいのだろうが、どうも最近のシニアはいつまでもギラギラして現役続行みたいで、相談でもしようものなら罵声のひとつでも飛んできそうだ。
 できれば、うまく老いて「長老」になりたいものだが、細野のようにはいきそうもない。

 細野の音楽と「長老」とはなんだか結びつかないような気がするが、それもまたいい年の重ね方なんだろうと思う。
  
(2011/04/18 投稿)

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