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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は新しい絵本の紹介です。
  ジル・バシュレさんの『世界一ばかなネコの初恋』。
  翻訳はいせひでこさん。
  いせひでこさんの絵本をさがしていて
  偶然みつけた一冊です。
  いせひでこさんの絵のタッチとは
  全然ちがうのですが、
  いせひでこさんはきっと楽しみながら
  翻訳したにちがいありません。
  だって、とっても楽しい絵本なんですから。
  きっと子供たちも大喜びするんじゃないかな。
  くすくす、きゃきゃ、げらげら。
  子供たちの笑い声がきこえてきそうです。
  こんな楽しい絵本を読んだ時って
  どんな夢をみるのでしょうか。
  そんなことまで
  想像したくなる一冊です。

  じゃあ、読もう。

世界一ばかなネコの初恋世界一ばかなネコの初恋
(2011/03/11)
ジル・バシュレ

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sai.wingpen  愛の奇跡                  矢印 bk1書評ページへ

 どうやら彼は自分のことをネコだと思っているらしい。長い鼻、大きな耳、どこまでも大きなおしり、太い足をもったりっぱな象にもかかわらず。
 そんな奇想天外なストーリーが人気のシリーズの、これは3冊目にあたります。

 今回の彼は、なんと恋におちてしまうのです。もちろん、お相手は正真正銘のねこ。大きな彼がちいさな三毛ねこに恋して顔を赤らめているのですから、うふっと笑ってしまいます。彼には失礼だけど。
 でも彼は真剣です。なんたってそのうっとりとした目をみればわかります。境遇の違いなんて古今東西のあらゆる文学が表現してきましたが、これほどにちがう二人? というのも珍しい。
 それでも、「ネコと 恋人は ただ 幸せを かみしめ」ているのですから、心から祝福してあげたいものです。

 それに、「ネコは とても大きくて、とてもやさしくて、とってもとっても おばかだった。いまも とても大きいし、とてもやさしい…でも、だんだん おばかでなくなってしまった」と、最後のページで作者と彼と彼の恋人のねこと一緒にいるところなんか、実にさまになっていて、作者はつい「これが、愛の奇跡というもの なんだろうか?」とつぶやいたりしている。

 翻訳が『大きな木のような人』や『ルリユールおじさん』のいせひでこさんというのもうれしい、一冊です。
  
(2011/05/04 投稿)

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