プレゼント 書評こぼれ話

  俳句を作りだしたのは
  いつの頃であったか
  よく覚えていない。
  きっかけもそうだ。
  会社員として働いていて
  忙しい時間の中で
  ふっと作れることに魅力を感じたのかもしれない。
  教本となる入門書は
  何冊か読んだが
  真面目に勉強したとは言い難い。
  だから、
  こうして今でも勉強している。
  今日は
  俳人の佐藤郁良さんの
  『俳句のための文語文法 実作編』という本で
  文法を勉強します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  悩まずに、まずは詠んでみよう                   

 俳句にはさまざまな縛りがある。
 例えば、五七五の文字数だとか季語が必要とかだ。
 それに反して自由俳句があるが、それはあくまでも短詩であって俳句とは違うと私は思っている。
 縛りがあって、その中で世界を詠むことこそが、俳句の魅力ではないだろうか。
 縛りということではないが、文語で詠むことが多い。口語体で詠まれることがないわけではないが、多くは文語体で詠む。
 俳句は短詩であるから口語体よりも文語体の方が詠みやすいということもある。

 そこで、この本のように俳句のための「文語文法」を学習する必要がでてくる。
 文法となると中学高校の時に習ったはずだが、すっかり忘れている。
 忘れていても話すことや書くことには支障がない(と思っているが、案外言葉の使い方でこっそり笑われていたりする)。
 俳句の場合もそうだ。
 短い創作だから、つい文法に関係なく詠んでしまったりする。
 しかし、この本を読むと、自分が言葉の使い方を知らないまま(連体形とか体言止めとか言われて困ってしまう)、詠んでいることに気づく。

 難しいのだが、この本を読むと難しく感じないのはどうしてだろう。
 多くの例句で具体的に示されているからわかりやすいということもある。
 それにはじめに「切字」の用法というのも、俳句の本らしいではないか。「や」とか「かな」とか「けり」である。
 ここで頓挫しても、俳句を学んだ気分になるのではないだろうか。
 各単元の終りにある「実作の課題」がいい。腕だめしをしてみるのもいい。
  
(2017/08/17 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  正岡子規が生まれたのは
  慶応3年9月13日。
  ただこれは旧暦で
  今の暦に読みかえれば
  1867年10月14日になるそうだ。
  ということで
  今年(2017年)は生誕150年
  ちなみに
  夏目漱石は慶応3年1月5日。
  新暦でいれば1867年2月9日。
  漱石の方が
  少しお兄さんになる。
  そんな正岡子規なので
  関連本の出版も多い。
  森まゆみさんの『子規の音』は
  なかでも読んでおきたい一冊ではないだろうか。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人は町とともにある                   

 今年(2017年)生誕150年を迎える明治の文学者正岡子規。
 子規研究の本もすでに多く出版されている中、また一冊労作ともいえる本が出た。
 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、いわゆる谷根千ブームのきっかけをつくった森まゆみ氏が子規の生涯を丹念に追った子規本である。
 特に子規が東京に出てきてからの日々をその年の順にたどっていくと、森氏の熟知した上野の森の周辺の町が浮かびあがってくる。
 人は町とともにある。
 そう実感できる一冊だ。

 現在も子規庵は鶯谷の一角にある。少し歩けば、子規の俳句にも登場する羽二重団子や笹乃雪がある。
 子規庵の向かいには現在書道博物館があるが、森氏のこの著作によれば子規の時代には八石教会なるものがあったという。
 この教会のことはこの本で初めて知った。
 旧幕時代を支持する人々の集団であったようだが、子規が生きた時代というのはまだあちらこちらに江戸の匂いがただよっていたのだろう。
 そういう時代にあって、新しい時代を見据えていたのが子規ともいえる。

 生誕150年をともに迎える友人夏目漱石との比較を森氏はこう記している。
 「漱石は分析にすぐれ、子規は総合に優れていた」。
 だからこそ、子規が病床であっても「根アカ」であったのもわかるとしている。
 それにしても、子規の人生を考えれば、これだけの業績を残せたのが奇跡のようである。
 もっともだからこそ、こうしていつまでも絶えることなく関連本が出るのだろうが。

 この本の中でも圧巻は、子規が芭蕉の『奥の細道』の跡を訪ねた「はて知らずの記」のあとを、森氏もまた訪ね歩く章だろう。
 時代を超えて感性が交差していくさまの、なんという美しさか。
  
(2017/08/16 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は終戦記念日
  戦争が終わった日を
  「記念日」と呼ぶことにやや抵抗がある。
  だったら
  単に「終戦日」「終戦の日」でいいではないかと
  思う。

    いつまでもいつも八月十五日     綾部 仁喜

  最近思うことは
  自分が終戦からわずか10年後に生まれたということ。
  戦争を知らない子供たちなんて
  気取っていたが
  実際まだその当時は戦争のことを知っている人が
  たくさんいたのだ。
  私はそんな時代に
  生まれたのだ。
  今日は韓国文学を紹介します。
  書評サイト「本が好き!」さんから献本を頂いた
  金呂玲さんの『優しい嘘』。

  
じゃあ、読もう。


  

sai.wingpen  私たちは何も特別ではない。                   

 「韓国女性文学シリーズ」の一冊。
 韓国の文学事情に詳しくないのでこの本につけられた略歴のまま書くと、著者の金呂玲(キム・リョリョン)は1971年生まれの女性作家で『ワンドゥギ』という作品は2008年にベストセラーとなって注目をあびたという。
 この作品を読んだ限りでいえば、金さんは描く世界観はきっと韓国の若い女性たちの支持を得たのではないだろうか。
 おそらくこの作品の主人公であるいじめで自殺するチョンジという少女に思いを寄せる読者もいれば、妹の悩みに気づかなかったマンジという姉に自分と同じものを感じる読者もいるだろう。
 それはきっと日本とか韓国ということではなく、作品と読者の、どこの国であっても変わらない関係性だと思う。

 物語は一人の少女の死から始まる。
 誰か特定の人物の視点からではなく、時には姉のマンジの目で、時にはチェンジを愚弄する友人ファヨンの目で、時にそのいじめを知りながらも無視したチェンジの同級生ミラの目で、チェンジの死の真相に迫ろうとする。
 日本の読者は日本のいじめと同じようなことは韓国でも問題となっていることに驚くかもしれない。あるいは、父親のいない母子家庭の生活の厳しさにも同じものを感じるのではないか。
 そして、それらは韓国の少女の問題ではなく、日本の、あるいは世界のどこであっても起こりうることかもしれないことに、もしかしたら一抹の安堵を感じるかもしれない。

 私たちは何も特別ではない。
 それは明日を迎えられなかった少女ともつながる思いでもある。
  
(2017/08/15 投稿)

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 立秋が過ぎて
 時候の挨拶は残暑見舞いになります。

    朝夕がどかとよろしき残暑かな     阿波野青畝

 今年は
 北が平年より気温が低く、西が平年より高い状態になっていて
 こういう天候を
 北冷西暑というらしい。
 関東も
 すっきりしない天気が続いています。
 畑のオクラの花を
 写してみましたが
 空の色がどうもよくありません。

  CIMG2165_convert_20170813152946.jpg

 今年はオクラの栽培をしなかったのですが
 この写真のお宅のように
 オクラを植えているところもあって
 やはりオクラは人気の夏野菜です。

 オクラの花に比べると
 見劣りするかもしれませんが
 こちらは私の畑で栽培している
 ラッカセイの花。

  CIMG2162_convert_20170813152842.jpg

 小さいですが
 可憐な花です。

 今日は収穫のお話をしましょう。
 まずは
 パプリカです。

  CIMG2159_convert_20170813152810.jpg

 これはレッドパプリカという品種で
 赤くなるもの。
 昔、♪真っ赤に燃えた太陽だから、っていう歌が
 ありましたが
 これは ♪真っ赤に燃えたパプリカだから。
 小さい方で
 ちょうどこぶしの大きさぐらいですから
 それでだいたい大きい方のサイズがわかるかな。
 結構感動ものの
 迫力です。
 ピーマンの親戚ですが
 ピーマンほどは収穫できませんが
 一個一個が大きいですから
 それもまたいいものです。

 そしてこちらが
 エダマメ

  CIMG2166_convert_20170813153024.jpg

 さっそく茹でて
 頂きました。

 そして
 畑もいよいよ秋冬野菜の栽培が始まります。
 8月13日(日曜日)は
 すこし放っておいた休耕中の畝の草取りとか
 鍬で掘り起こして
 秋冬野菜の準備です。

  CIMG2163_convert_20170813152916.jpg

 ごらんのように
 もう準備万端。
 今週末から
 秋冬野菜の植え付けの講習会も
 始まります。

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プレゼント 書評こぼれ話

  この時期、図書館は盛況だ。
  学生たちの自習コーナーだけでなく
  今や社会人の席も
  開館たちまちにして埋まる。
  家では暑いからというのもあるだろう。
  エコの観点からいえば
  みんなが集まって
  冷房を分散させないことは
  悪いことではない。
  児童書のコーナーも多い。
  小さい子どもたちに
  父親母親おじいちゃんおばあちゃん。
  みんな絵本が好きなのだ。
  だから、多くの絵本が貸し出されている。
  そんな中、
  いい絵本に出会いました。
  みやざきひろかずさんの『ワニくんのえにっき』。
  これ、いいですよ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  こんなワニ、見たことない                   

 みやざきひろかず(宮崎博和)さんのことも、「ワニくん」シリーズも知らなかったのですが、シリーズというぐらいですから、かわいいワニくんを主人公にした作品がいっぱい出ていますから人気の高さがわかります。
 もともとみやざきさんは1984年に「ワニくん」シリーズの最初となる『ワニくんのおおきなあし』が第1回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞を受賞して、それをきっかけに絵本作家となったぐらいですから、「ワニくん」への思いは深いのではないでしょうか。

 この絵本はそんな「ワニくん」シリーズの一冊で、長い休みにはいったワニくんがつける絵日記の形式で進んでいきます。
 このワニ、ちっともこわくありません。顔が長くて、目は上の方についているのでワニには見えますが、何しろ体は肌色。それにワニのゴツゴツがありません。
 だから、とっともなつっこい。
 そんなワニくんが自分で設計図を書いて、自分でトントンして船を作ってしまいます。
 この船の上で「のんびり」長い休みを過ごすつもりが、あれ? 突然雨と風、嵐に巻き込まれて、あらら大変、海に流されてしまいました。

 でも、ワニくんには長い休みがあります。
 そのうちに港に着くだろうと思っていたのですが、なんと今度は大きなクジラに襲われてしまいます。
 さあて、ワニくんはどうなるのでしょう?
 長い休みだと油断していたら、ワニくんのようになってしまいますよ。
 まさか絵日記の宿題にワニくんのを丸うつしなんて、ナシですよ。
  
(2017/08/13 投稿)

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