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 今年は閏年とはいえ、
 やはり二月が短い月ですから、
 なんだかあっという間に過ぎていく感じがします。

    真直なる幹に雨沁む二月尽        福永 耕二

 24日の土曜日、菜園で初めてとなる
 「パートナー活動」が行われました。
 これは利用者が菜園の草とりや色々な整備をお手伝いする、
 ボランティア活動です。
 菜園には自分たちが借りている(もちろん有料です)区画以外に
 共有で使うエリアとか農機具などをしまっている施設もあったりします。
 共有の箇所といっても
 やはり自分たちの目にはいるところですから
 きれいにするのは大事なこと、
 そして、それ以上に他の利用者とコミュニケーションがとれるのがいい。

 活動日は当初23日の天皇誕生日の祝日を予定していましたが、
 雨でその日は中止、
 そのせいもあって翌日の土曜日に集まったのは8人。
 それにアドバイザーさんたちが加わって
 総勢12人での作業となりました。
 この日は菜園の周辺で増え続けるチガヤ刈。

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 チガヤは漢字で書くと千萱。
 イネ科の雑草で、地中で根茎がどんどんひろがっていく
 やっかいな雑草です。
 私たちが利用している区画にも少し影響が出てきていて
 それの駆除のお手伝い。
 といっても、小一時間ほどの作業で
 終わってからは温かい甘酒を飲みながらの談笑。

 私が利用しているこの菜園の開園は
 2015年4月。
 今年で9年めとなります。
 私は開園時からの利用者ですが
 そんな人も何人かいます。
 開園当時はこんな感じ。

  4.12.3

 今見ると、めちゃくちゃ新鮮。
 畑の土も色もいい。

 こちらは最近の栽培の様子。

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 うわー、いっぱい栽培してます。
 ミニニンジン、ホウレンソウ、カブ、シュンギク、
 奥にはウスイエンドウ
 畑も小学生でいえば高学年ですから
 元気いっぱいなんでしょう。

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 黒柳徹子さんの大ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』に
 小学生のトットちゃんが一歳年上で小児麻痺だった泰明君と
 木に登る有名な挿話があります。
 泰明君は病気ですから、それまで木に登ったことがありません。
 だから、トットちゃんは泰明君に木の上からの風景を見せてあげたいと思うのです。
 そして、ついに木の上に登った二人。
 そこで、トットちゃんは泰明君から初めて「テレビジョン」という言葉を聞きます。
 『窓ぎわのトットちゃん』でも、とても印象に残る場面です。

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 この『木にとまりたかった木のはなし』は、
 木のぼりが好きで木にとまってみたいと思っていた女の子だった黒柳徹子さんが
 初めて書いた絵本です。
 1985年のことです。
 その時は岩崎書店から刊行され、2023年に河出書房新社から新装版として出ました。
 絵は武井武雄さんという画家ですが、
 実は黒柳さんが絵の依頼をしてまもなく武井さんは亡くなってしまいます。
 でも、そこからが不思議なのですが、
 黒柳さんのお話にぴったりの絵が武井さんの作品に何枚も残っていたのです。
 黒柳さんのお話はもちろん武井さんの作品で合わせたものでもなく、
 武井さんの絵も黒柳さんのお話に寄せたものでもありません。
 それでいて、
 木にとまりたいと願った木が鳥たちの協力で次から次へと冒険していく様子が
 とてもうまくひとつの作品になっています。

 黒柳さんのお話もいいですが、
 一冊の絵本が生まれる奇跡のようなお話もまた胸をうつ、
 そんな絵本です。

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 東京・京橋に「国立映画アーカイブ」という
 日本で唯一の国立映画機関があります。
 「映画を活かす、映画を残す」というミッションのもと
 映画の保存とか上映をしている施設です。
 今、そこの企画展として開催されているのが
 「和田誠 映画の仕事」展です。

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 和田誠さんといえばイラストレーターとして多くの業績をあげてこられましたが、
 映画に関してもたくさんの著作やイラスト、
 さらには映画監督としても何作かメガホンをとっています。
 和田誠さんは「評論家」としてでなく、
 一映画ファンとして映画に向き合ってこられた人です。
 和田誠さんが活躍されたたくさんのジャンルから
 映画の仕事だけを取り出したこの展覧会、
 和田誠さんファン、さらには映画ファンにはとてもうれしい企画です。
 先日(2月9日)その展覧会に行ってきました。
 しかもシニアの人は無料で見ることができるというおまけつき。
 3月24日までですから、この機会を逃さないように。
 この展覧会のポスターに使われているのが
 映画「巴里のアメリカ人」。
 ということで、今日は映画「巴里のアメリカ人」の話です。

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 映画「巴里のアメリカ人」は1951年公開のアメリカ映画。
 第24回アカデミー賞では作品賞をはじめとして6部門で受賞した名作です。
 監督はヴィンセント・ミネリ
 女優ライザ・ミネリのお父さんです。
 音楽はアメリカが生んだ作曲家ジョージ・ガーシュウィン
 主人公の貧乏な絵描きのアメリカ人青年をジーン・ケリーが、
 彼が恋する女性をレスリー・キャロンが演じています。
 映画のジャンルでいえば、ミュージカルということになるのですが、
 むしろダンス映画といいたくなります。
 特にラストのシンフォニー「巴里のアメリカ人」にのせて踊るダンスシーンの見事なこと、
 気がついたら魅入っている自分がいました。

 また。アメリカ青年の友人の売れないピアニスト役を
 オスカー・レヴァントという人が演じているのですが、
 この人のピアノのうまいことといったら。
 和田誠さんの『お楽しみはこれからだ PART3』の中に
 彼が実際にガーシュウィンの親友だったと書かれています。

 この名作、今ではアマゾンプライムでも視聴できます。
 機会があれば、ぜひ。
 ダンスの魅力。音楽の楽しさを堪能できる、ゴキゲンな作品です。

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 第21回大藪春彦賞受賞作。(2019年)
 ちなみに大藪春彦賞は、『野獣死すべし』や『蘇える金狼』などで知られる
 ハードボイルド作家大藪春彦さん(1996年死去)の功績を讃え、
 優れたハードボイルド小説や冒険小説に与えられる賞で、1999年に始まっている。
 2024年に第170回直木賞を『ともぐい』で受賞した河崎秋子さんにとっては、
 書き下ろし作での受賞である。

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 この『肉弾』を読み終わって思ったのは、
 これは「ファンタジー小説」なのではないかということだった。
 ファンタジーの定義は色々あるが、妖精や魔法使いが活躍するだけでなく、
 超自然的であったり、幻想的であったりということであれば、
 北海道の森林の奥深くで、その生い立ちがイレギュラー過ぎる熊と
 人間世界から捨てられ運命を狂わされた犬たちと、
 「死んでもいいがただ死ぬのは嫌な人間」である青年が繰り広げる
 土と血と獣の臭いに満ちたこの小説こそ、
 ありうることのない超自然のものではないだろうか。

 最初は剛毅な父とひ弱な息子の父子物語のように展開するが、
 北海道の奥地に二人が踏み込んで、
 荒らぶれの熊に父親が殺されていくところから物語は急速に狂暴になるが、
 合間あいまに仕掛けられた犬や熊、あるいは人間そのものの生きてきた歳月の姿が
 その狂暴性を文学として高めているように感じた。

 最後、人間に救出されるのは青年だけだ。
 青年とともに熊と闘った犬たちは森の奥に消え、
 人間たちはそのことに気がつくことはない。

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 「犬が人を噛んでもニュースにはならないが、
 人が犬を噛んだらニュースになる」とよく言われる。
 そこからすれば、親族間の殺人事件がニュースになるのは、
 普通親族間の間には愛情という絆があって、そこには殺人などが入る余地はないと
 多くの人が考えるからかもしれない。
 しかし、ノンフィクション作家の石井光太さんが2021年に刊行した
 この『近親殺人』によれば、
 日本の殺人事件の半数が家族を主とした親族間で起こっているという。
 その傾向は変わらず、最近も幼い子供を殺した夫婦や両親を殺害した15歳の少年など
 「近親殺人」は止まらない。

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 だが、私たちは起こってしまった事実はわかるが、
 その背景をどこまで知り得ているだろうか。
 この作品で石井さんが追跡した7つの殺人事件、
 「まじ消えてほしいわ」と母親を「介護放棄」によって死に至らしめた事件、
 「ひきこもり」の息子を殺した父親、
 貧しくて老いた母とともに心中しようとして自分だけ生き残った男、
 精神疾患を患った姉から追い詰められてついにはその姉を殺害してしまう妹たち、
 老老介護の果てに夫を手にかけてしまう老いた妻、
 幼い息子を虐待し窓から転落死させる母、
 そして、派手な生活が止まらず幼い子供を殺してしまう女。

 どれもが悲惨であるし、どれもが殺された側にも殺した側にも病巣があったように見える。
 当然殺人事件として殺した側は裁かれるのだが、
 本当に彼らだけに罪があったといえるのだろうか。
 「人が犬を噛む」、もしかしたらそんなことも不思議なことではないかもしれない。

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